アジア株 米利下げ期待にもかかわらず香港株は下落、中国景気減速懸念が重石 美団は急落 東京時間11:09現在 香港ハンセン指数 17188.88(-165.26 -0.95%) 中国上海総合指数 3030.77(-7.78 -0.26%) 台湾加権指数 17378.80(+37.55 +0.22%) 韓国総合株価指数 2519.50(-2.26 -0.09%) 豪ASX200指数 7049.00(+33.78 +0.48%) アジア株はまちまち、米利下げ観測高まる一方で中国景気減速が懸念されている。 タカ派代表格のウォラーFRB理事がハト派姿勢を示したことや、シカゴ連銀総裁が「長期にわたる高金利は何らかの懸念となる可能性」とコメントしたことを受け、米利上げサイクルは完全に終了し、来年は金融緩和に転じるとの期待が高まった。 特に香港は米ドルとのペッグ制を採用しており政策金利を米国に連動させている。そのためFRBが利下げを開始すれば、香港も基準金利を引き下げる。ただ、香港株は下落、およそ2週間半ぶり安値をつけている。米利下げ期待よりも中国の景気先行きを懸念しているもよう。 香港市場ではフードデリバリー大手の美団が8%超急落、3年超ぶり安値をつけている。 同社は今年は異常に温暖なため外食が増えると予想、そのため今四半期は主力の宅配事業の成長が鈍化すると明かした。米モルガンスタンレーは同社投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に引き下げ、ゴールドマンサックスは第4四半期の利益見通しについて「より軟調」になると予想。シティは目標株価を214香港ドルから179香港ドルに引き下げた。 上海株は軟調、あすの製造業PMIおよび非製造業PMIを前に様子見姿勢が強まっている。 製造業PMIは11月も好不況の分かれ目である50を割り込むことが予想されている。弱い結果となれば追加の景気支援策が打ち出されるとの期待が広がるものの、大規模な支援策でない限りその効果は限定的にとどまるだろう。 豪州株はやや上げ幅を拡大。 きのう発表された10月の小売売上高が予想外に減少したことに加え、きょう発表された10月の消費者物価指数が3カ月ぶりに5.0%台を割り込んだことから豪利上げ打ち止め期待が一段と高まっている。ただ、上値は重い。中国景気減速が重石。
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