NY原油市況=反落、OPECプラスの合意に失望

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     77.75       79.60       75.05       75.96        - 1.90
  2024/02     77.79       79.67       75.16       76.05        - 1.94
  2024/03     77.75       79.56       75.19       75.99        - 1.99
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     875,885              707,111             1,584,635    ( + 20,898)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2023/12     283.05    - 5.80
                            2024/01     275.42    - 5.45
         改質ガソリン       2023/12     219.98    - 8.38
                            2024/01     217.58    - 7.15
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.94〜
1.90ドル安。その他の限月は2.01〜0.51ドル安。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚会合で来年初めにかけての自主減産の拡大
が合意に至ったものの、合意内容が失望されたことから売りが強まった。
 事前の段階で最も楽観的な報道では、最大で日量200万バレルの協調減産の拡大が
期待されていた。ただ、今回合意に至った原油の日量200万バレルの自主減産のう
ち、サウジアラビアやロシアの供給制限を除き、アラブ首長国連邦(UAE)の
2024年からのベースライン引き上げを考慮すると、減産の上積みが日量60万から
70万バレル程度にしかならないことが落胆につながった。ロシアは日量20万バレル
の石油製品の輸出も削減するが、需給バランスへの影響は限定的とみられている。
 産油国の舵取り役であるサウジアラビアは負担の分担を望んでいると伝わっていたも
のの、OPECプラス全体での減産には至らず、サウジやロシアの生産削減の延長が新
たな合意の大部分を占めている。アフリカ産油国のベースライン修正は合意に至らなか
った。
 来年1月からブラジルがOPECプラスに参加する見通しであることは支援要因。ブ
ラジルの原油生産量は日量320万バレルと、イランとほぼ同水準。ただ、関係筋の話
として、ブラジルが協調減産に参加することはないと伝わっている。
 時間外取引で1月限は79.60ドルまで上昇し、約2週間ぶりの高値をつけたが通
常取引開始後は売りが強まった。一時75.05ドルまで下落。
 改質ガソリンは反落。ヒーティングオイルの期近は続落。原油安に連動した。
今日の材料
・次回のOPECプラス閣僚会合は来年6月1日
・アンゴラは日量118万バレルを生産へ、新たな生産枠の割当を拒否
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