大豆週間展望=シカゴ1月限は米利上げ終了観測による需要増で底堅い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [12月4日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)             11月27日 〜12月1日
<東京一般>     始 値    高 値      安 値    終 値    前週末比
   先限         64,000     64,000        64,000    64,000       0
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<シカゴ>1日終値  前週末比     |<主要統計データ> (11月23日まで)
      24/1 1325.00  - 5.75    |輸出検証高:144万3,385トン
      24/3 1345.50  - 3.25    |輸出成約高:189万5,300トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 148.01円  前週末比 1.26円の円高
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 【前週のレビュー】シカゴ大豆はタイトな米国内需給見通しが下支え要因ながら、米
国の強気な経済指標を受けたドル買い戻しの動きが重石になると見られる。期近1月限
は、1380セントを上値抵抗線にしての高下が続くと予想されるとした。
 【シカゴ大豆1月限は1323.50セントが支持線】
 シカゴ大豆1月限は11月22日から27日にかけて急落し27日に1323.50
セントの安値を付けた。その後、反発に転じたが、1350セント台に達したところで
戻りを抑えられた。
 これまでブラジル産地中北部での高温乾燥と、これに伴う生育不良に対する警戒感が
買いを支援してきたが、同産地の天候が改善したことで頭重い足取りに転じた。
 一方の米国では利下げ着手については連邦準備理事会(FRB)当局者から否定的な
発言が聞かれながらも利上げ終了を見込む動きが増えており、ドル売りを促す要因にな
っていることが追い風となり、大豆輸出が増加している。
 23/24年度の米大豆需給はタイトな状態が続くと予想されるなかでの輸出増だけ
に買い気も根強い。ブラジル産地の天候と米国の輸出動向に挟まれるなか、11月27
日の安値1323.50セントを支持線に底堅く推移すると予想。1320セント割れ
となった場合、1300セント近くまで下落リスクがある。
 【東京大豆は新規売買は見込めず】
 東京大豆は、先限の総取組高ゼロ状態を継続。今後も新規売買は見込めず。

 【当面の予定(イベント・経済統計)】
 4日 独貿易収支 2023年10月(連邦統計庁)
    米耐久財受注 2023年10月確報値(商務省)
    米製造業新規受注 2023年10月(商務省)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
 5日 中国サービス業購買担当者景況指数 2023年11月(財新)
    キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年11月確報(Markit)
    ユーロ圏生産者物価指数 2023年10月(EUROSTAT)
    米非製造業景況指数 2023年11月(ISM)
 6日 独製造業受注 2023年10月(経済技術省)
    ユーロ圏小売売上高 2023年10月(EUROSTAT)
    全米雇用報告 2023年11月(ADP)
    米貿易収支 2023年10月(商務省)
    政策金利発表(カナダ銀行)
 7日 中国貿易収支 2023年11月(税関総署)
    独鉱工業生産指数 2023年10月(経済技術省)
    ユーロ圏域内総生産 2023年7-9月期確報(EUROSTAT)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米卸売在庫 2023年10月確報値(商務省)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
 8日 全世帯家計調査・消費支出 2023年10月(総務省)
    国内総生産 2023年7-9月期2次速報 (内閣府)
    国際収支(経常収支) 2023年10月(財務省)
       上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
    独消費者物価指数 2023年11月確報(連邦統計庁)
    米雇用統計 2023年11月(労働省)
    米消費者信頼感指数 2023年12月速報値(ミシガン大)
       世界穀物・需給報告(USDA)
     米国産穀物・需給報告(USDA)
    建玉明細報告(CFTC)
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