[今日の視点]貴金属=金が小反落、円高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が小反落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢となろう。銀
は夜間取引で先限が上昇した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク
高を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.92ドル高の
3324.78ドル、銀が56セント高の3708セント、プラチナが10.90ドル
高の1361.40ドル、パラジウムは33.77ドル高の1141.56ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=146.17/19円で、前営業日の
大引け時点から0.16円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5760円前後、銀は176.0円前後、プラチナ
は6100円前後、パラジウムは5200円前後。
【NY金は銅の関税引き上げなどが支援】
 金はきのうの海外市場は、銅の関税引き上げなどを受けて押し目を買われた。
 金は銅の関税引き上げなどが支援要因になった。トランプ米大統領は銅や銅製品に対
する50%の関税を8月1日に発動するとした。また米大統領は、ブラジルのルラ大統
領に宛てた書簡で、8月1日からブラジルからの輸入品に対し50%の関税を課すと表
明した。一方、米新規失業保険申請件数は5000件減の22万7000件と、7週間
ぶりの低水準となった。市場予想は23万5000件だった。ドル高に振れたが、金の
押し目は買われた。
 銀はきのうの海外市場は、金堅調につれ高となった。
【プラチナは金堅調につれ高】
 プラチナはきのうの海外市場では、金堅調につれ高となった。
 プラチナは金堅調につれ高となった。トランプ米大統領は銅や銅製品に対する50%
の関税を8月1日に発動するとした。また上海プラチナの出来高が増加し、中国勢の買
い意欲が強いことも支援要因である。ただ国際通貨基金(IMF)は、米大統領が新た
に発表した関税措置について状況を注視しており、世界経済見通しの不確実性は依然と
して高いとの見方を示した。株高もプラチナの支援要因だが、景気の先行き不透明感が
強まると、上値を抑える要因になりそうだ。
<今日の予定>
・独消費者物価指数 2025年6月確報(連邦統計庁)
・英貿易収支 2025年5月(国立統計局)
・英鉱工業生産指数 2025年5月(国立統計局)
・米財政収支 2025年6月(財務省)
・建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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