アジア株 香港株は大幅続落、上海株は5週間ぶり3000大台割れ 政府系ファンドによる買い増し効果なし!

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 香港株は大幅続落、上海株は5週間ぶり3000大台割れ 政府系ファンドによる買い増し効果なし!

東京時間14:04現在
香港ハンセン指数   16362.18(-283.87 -1.71%)
中国上海総合指数  3002.09(-20.82 -0.69%)
台湾加権指数     17299.91(-121.57 -0.70%)
韓国総合株価指数  2503.14(-11.81 -0.47%)
豪ASX200指数    7056.30(-68.35 -0.96%)
インドSENSEX30種  69280.63(+415.51 +0.60%)

アジア株はインドを除いて下落。前日のナスダックの下げが嫌気されているほか、中国経済の先行きに対する懸念が高まっている。

香港株は大幅続落、年初来安値をつけている。美団やネットイース、JDドットコム、レノボ、バイドゥ、テンセントホールディングスなどハイテク関連が総じて下落。

取引を再開した製薬会社の薬明生物技術は大幅続落し、3年超ぶり安値をつけている。同社はきのう、今年と来年上半期が「最も厳しい時期になる」と明かしことを受け株価は20%超急落し、その後売買停止となっていた。きのう夜遅く、「将来に対して前向きな見通しを維持している」と報告したが、時すでに遅し。同社見通しに対する悲観的な見方は後退せず、きょうも10%超安と大幅安となっている。無錫薬明康徳新薬開発や中国生物製薬など他の医療品関連も連れ安となっている。

上海株は0.69%安。一時およそ5週間ぶりに3000の大台を割り込んだ。ハイテクや不動産、素材、資本財、医療品、消費者サービス関連、生活必需品など幅広い銘柄が下落している。

中国国新控股有限責任公司が先週末に、ハイテク関連のインデックスファンドを買い増ししたと報告した。報道によると政府系ファンドは今週1週間毎日ETFを買い増しする可能性があるとしている。ただ、このようなやり方で相場を押し上げたところで実体経済が回復しなければ、投資家心理は改善せず株価上昇は続かないだろう。現に週明けきのうは下落して始まり、きょうも下落。しまいには3000の大台を割り込んだ。

中小企業を対象とした財新の中国11月の非製造業PMIは前月から上昇し、3カ月ぶり高水準を記録したが投資家心理の改善にはつながらず。

今年最後の豪中銀理事会は金利を据え置いた。豪中銀はインフレを中銀目標に戻すため必要なことをするつもりだとしながらも、経済に対するリスクの増大を強調。利上げが経済に及ぼす影響を見極めるため、より慎重な対応を取る方針だと明かした。豪中銀の利上げサイクルは終了したとの見方が強まり、豪州株はやや下げ幅を縮小している。

インド株は続伸、史上最高値をつけている。モディ首相率いるBJP(国政与党インド人民党)が3つの重要な州選挙で過半数の議席を獲得して勝利したことが引き続き材料視されている。銀行や自動車、エネルギー関連、電力などが上昇している。

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