[今日の視点]とうもろこし=円高傾向がシカゴ高を相殺し売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 とうもろこしは、1ドル=144円台前半の円高が圧迫要因となり、シカゴコーンの
小高い足取りは相殺されることになりそうだ。先限の夜間取引の軟調を引き継ぎ。売り
先行が予想される。8日の米農務省(USDA)月例需給報告待ちでシカゴコーン夜間
は模様眺めとなることが予想され、とうもろこし市場の日中取引の戻りは抑制されそう
だ。シカゴ3月限と円相場1ドル=144.11円からの換算値は230円安。先限は
夜間取引を80円安で終えた。日中取引では夜間終了時点からはやや下げ幅を拡大し、
序盤は100円程度の下落になると見る。
 とうもろこし先限は夜間取引で11月13日に記録した目先の安値3万9110円に
到達。10月25日以降、3万9100円を下値支持線にしての高下が続いているた
め、3万9100円割れに対する抵抗は強そうだが、夜間を安値引けしているだけに
注意が必要。この水準を割り込むと10月10日に付けた3万9010円が次の下値
目標になってくる。目先の安値更新に伴う取組縮小が警戒される。
 7日のシカゴコーンは小幅高。ドル売りの動きを受けて買い戻す動きが広がった。た
だ、米国の23/24年度の需給緩和は確定的で、8日発表の米農務省(USDA)月
例需給報告でも米国内の需給に関してはこれを追認する程度と見られる。ブラジル、
アルゼンチンの生産量見通しに、9月、10月の天候不良が反映されるかどうかに注目
したい。
 JPXとうもろこし先限の寄り付き予想は3万9050〜3万9150円。本日の日
中取引の予想レンジは3万8900〜3万9300円。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】08:30 全世帯家計調査・消費支出 2023年10月(総務省)
【経済】08:50 国内総生産 2023年7-9月期2次速報 (内閣府)
【経済】08:50 国際収支(経常収支) 2023年10月(財務省)
【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 2023年11月(財務省)
【経済】14:00 景気ウォッチャー調査 2023年11月(内閣府)
【工業】09:30 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
【工業】09:30 ゴム指定倉庫等級別在庫 2023年11月(大阪取引所)
◆ ドイツ ◆
【経済】16:00 消費者物価指数 2023年11月確報(連邦統計庁)
◆ アメリカ ◆
【経済】22:30 雇用統計 2023年11月(労働省)
【経済】12/9 00:00 消費者信頼感指数 2023年12月速報値(ミシガン大)
【農産】12/9 02:00 世界穀物需給見通し(USDA)
【農産】12/9 02:00 農産物生産高(USDA)
【商品】12/9 05:30 建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS
*予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。
*海外の発表時間は日本時間で表示してあります。

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。