8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落。急激な円高進行を背景に売りが優勢となり、日経平均株価は1カ月ぶりの安値水準に下落した。 大引けの日経平均株価は前日比550円45銭安の3万2307円86銭。プライム市場の売買高概算は20億4933万株。売買代金概算は4兆8397億円。先物とオプションの清算日が重なる「メジャーSQ」の算出日で売買高、売買代金ともに大きく膨らんだ。値上がり銘柄数は230と全体の約14%、値下がり銘柄数は1408、変わらずは22銘柄だった。 急激な円高を警戒する売りで日経平均株価は一時600円を超える大幅安となった。日銀による金融政策修正に対する警戒感が強まるなか、前日のニューヨーク市場で為替相場は一時1ドル=141円台まで急激な円高が進行。円高が日本企業の業績悪化要因となることを警戒する売りが膨らんだ。為替市場で円相場は、朝方には144円台まで円安に振れたが、午前10時頃には142円台まで再び円高が進むなど荒い値動きが続いた。株式市場では、ハイテク株や自動車株など輸出関連株を中心に売りが膨らんだ。一方、日銀が金融政策修正に動いた場合、金利上昇の恩恵を受ける銀行株や円高メリット株の空運株などが買われた。 個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>が安く、ソニーグループ<6758>やニデック<6594>、村田製作所<6981>が軟調。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が値を下げ、日本製鉄<5401>や三菱重工業<7011>、日本郵船<9101>が売りに押された。ファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>が下落し、キーエンス<6861>や信越化学工業<4063>も軟調だった。 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が高く、ゆうちょ銀行<7182>やりそなホールディングス<8308>が値を上げた。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>がしっかり。ニトリホールディングス<9843>が買われ、ローム<6963>やルネサスエレクトロニクス<6723>が上昇した。 出所:MINKABU PRESS
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