海外市況サマリー(8日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 2 2,014.5  -31.9    シカゴ大豆   2024/ 1  1,304.00  - 7.75
NY銀   2024/ 3 2,327.6  -78.3    シカゴコーン  2024/ 3    485.50  - 2.50
NYプラ  2024/ 1   919.8  + 7.8    NY原油   2024/ 1     71.23  + 1.89
NYパラ   2024/ 3  951.60 -29.60   ドル・円              144.94  + 1.41
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は144円台後半で推移
 為替市場でドル円は再び145円台をうかがう動きを見せており、現在は144円台
後半で推移している。この日の米雇用統計を受けて一旦145円台を回復する場面も見
られていたが、145円台に入ると戻り待ちの売りオーダーも並んでいるようで上値は
重い。ドルは買い戻しが見られているものの、円高の動きがドル円の上値を抑えてい
る。
◎NY貴金属=総じて下落、予想以上の米雇用統計などが圧迫
 ニューヨーク金、銀は大幅続落。
 金2月限は大幅続落。時間外取引では、ドル安が下支えになったが、ドル安が一服す
ると、上げ一服となった。日中取引では、予想以上の米雇用統計を受けて米連邦準備理
事会(FRB)の早期利下げ観測が後退したことや、米ミシガン大消費者信頼感指数速
報値の改善を受けて売り優勢となった。
 銀3月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に
入ると、買い戻されて上値を伸ばした。日中取引では、予想以上の米雇用統計に上値を
抑えられたが、買い戻されて下げ一服となった。
 パラジウム3月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
◎LME=アルミは小反発、銅・ニッケルは欧米の株高に支援され続伸
 アルミ3カ月物は小反発。2137ドルで小反発して寄り付いた。2130ドルに弱
含み、前日の安値2131ドルをわずかに下抜く場面があったが、早々に買い優勢とな
り、浮上した。銅の堅調な値動きに支援され、2日ぶりの高値となる2161.50ド
ルまで反発。現物相場の上値の重さ、指定倉庫の急増、弱気のテクニカルが警戒され、
上げ幅を削ったが、かろうじてプラスサイドを維持した。
 銅3カ月物は続伸。8371ドルで続伸して取引を開始した。8350.50ドルま
で上げ幅を縮小したが、プラスサイドを維持し、堅調な展開となった。上海株が小反発
したのに続き、欧州株も堅調に推移したことでリスクオンの動きとなり、今月4日以来
の高値となる8498ドルまで上げ幅を拡大した。11月の米雇用統計が強気の数字と
なり、早期の米利下げ期待が後退し、ドル高となったことが圧迫要因となり、上げ幅を
縮小したが、序盤の米国株が堅調に推移から100ドルを超える上げ幅を維持して取引
を終えた。
◎NY原油=反発、サウジとロシアが減産呼びかけ
 ニューヨーク原油の期近は反発。
 サウジアラビアとロシアが、石油輸出国機構(OPEC)プラスの加盟各国に対し、
減産合意に協力するよう呼び掛けたことが支援要因になった。ロシアのプーチン大統領
はリヤドを訪問し、サウジのムハンマド皇太子と会談し、共同声明で「エネルギー分野
での両国の緊密な協力関係と、石油市場安定のためのOPECプラスの取り組みが成功
した」と強調した。また11月の米雇用統計が事前予想を上回り、米ミシガン大消費者
信頼感指数速報値が改善したことも支援要因になった。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反発。原油高や景気見通しの改善を受けて買い
優勢となった。
◎シカゴ大豆・コーン=共に総じて反落、USDA月例需給報告が重石
 大豆は総じて反落。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告でブラジルの23/24年度生産量予測が
下方修正されながらも依然として過去最大が見込まれていることが弱材料となった。ま
た、乾燥が懸念されるブラジル産地中北部での降雨予測も重石となった。ただ1月限は
1300セントを割り込む動きを見せながらも終値ベースでは1300セント台を維持
した。

 コーンは概ね反落。
 生育初期段階の高温乾燥や土壌水分過剰にもかかわらず、米農務省(USDA)の月
例需給報告でブラジル、アルゼンチンの生産量予測が前月と同量に据え置かれたことが
重石となった。なお、3月限は米国の需給見通しがほぼ確定されていることもあって、
12月5日以来、ほぼ同じ値位置での高下となっている。

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