NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   912.4      929.8       909.4       919.8    +  7.8
         (24/ 4)   918.5      937.0       917.3       927.3    +  7.6
 パラジウム  (24/ 3)   979.00     992.00      946.50      951.60   - 29.60
         (24/ 6)   958.60     958.60      958.60      958.60   - 29.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          28,251         31,992        78,446       (-     80)
 パラジウム          2,922          3,245        21,014       (-    349)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          36,247.87  + 130.49
      7日  143.72/74   1.0795/97   ・ナスダック         14,403.97  +  63.98
      8日  144.98/99   1.0763/65   ・10年米国債利回り      4.23  +   0.10
・NY原油  (24/ 1)   71.23 + 1.89  ・SPDR保有金残高    880.55  -   0.28
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。前日比は、プラ
チナが7.6〜8.1ドル高、中心限月の1月限が7.8ドル高、パラジウムが
29.60〜29.10ドル安、中心限月の3月限は29.60ドル安。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に
入ると、買い戻されて上値を伸ばした。日中取引では、予想以上の米雇用統計に上値を
抑えられたが、買い戻されて下げ一服となった。
 パラジウム3月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を909.4〜929.8ドルのレンジで推移し、前日
比13.0ドル高の925.0ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、ドル安を受け
て堅調となった。欧州時間に入ると、買い戻されて上値を伸ばした。
 日中取引は、予想以上の米雇用統計に上値を抑えられたが、914.8ドルで下げ止
まると、買い戻されて下げ一服となった。その後は、米ミシガン大消費者信頼感指数速
報値の改善に上値を抑えられた。
 11月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万9000人増と、市場予
想の18万人増を上回った。12月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は69.4
と11月の61.3から5カ月ぶりに上昇し、8月以来の高水準となった。米連邦準備
理事会(FRB)の利下げ予想は5月に後退した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を972.00〜989.00ドルのレンジで推移
し、前日比5.20ドル安の976.00ドルとなった。3月限は安寄りしたのち、ド
ル安が下支えになったが、欧州時間に入ると、戻りを売られて上げ一服となった。
 日中取引は、買い戻されて992.00ドルまで上昇した。その後は、予想以上の米
雇用統計を受けて売り優勢となった。米ミシガン大消費者信頼感指数速報値の改善も圧
迫要因となり、946.50ドルまで下落した。
 7日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの21万4918オ
ンス、パラジウムは変わらずの4万3566オンス。
今日の材料
・11月の世界食料価格指数は前月比ほぼ横ばいだった。穀物の国際価格が下落した
が、植物油が値上がりした。11月の同指数は平均120.4ポイントで、2021年
3月以来の低水準だった10月とほぼ同じ。前年同月比では10.7%下落した。
・国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、開催中の気候変動枠組み条約第28回締
約国会議(COP28)の新たな合意草案を発表した。最大の争点である将来の化石燃
料の使用に関して複数の選択肢を示した。
・11月の独消費者物価指数(CPI)改定値は欧州連合(EU)基準(HICP)で
前年同月比2.3%上昇と伸びが鈍化し、ユーロ圏の金利がピークに達したとの見方が
強まった。
・11月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万9000人増と、市場予
想(18万人増)を上回った。失業率は3.7%に低下し、労働市場の底堅さが示され
た。
・12月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は69.4と11月の61.3
(確報値)から5カ月ぶりに上昇し8月以来の高水準となった。市場予想の62.0も
大幅に上回った。1年先のインフレ期待は11月の4.5%から3.1%に低下し、
2021年3月以来の低水準。
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