NY株式8日(NY時間16:20)(日本時間06:20) ダウ平均 36247.87(+130.49 +0.36%) S&P500 4604.37(+18.78 +0.41%) ナスダック 14403.97(+63.98 +0.45%) CME日経平均先物 32580(大証終比:+380 +1.17%) きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。取引開始前に発表になった11月の米雇用統計が予想を上回る内容となったことから、米株式市場は売り先行で始まった。しかし、市場の上値期待は根強く、下値では押し目を拾う動きも出てダウ平均は上げに転じた。その後に発表になったミシガン大消費者信頼感指数で、米消費者のインフレ期待が予想以上に急低下したこともサポートしたようだ。 非農業部門雇用者数(NFP)は19.9万人の増加となった。ストライキ中の自動車労働者の復帰が3万人貢献している。特に予想外だったのが、労働参加率が上昇したにもかかわらず、失業率が3.7%に2ポイント低下したこと。前回は3.9%だったが、4%台に悪化するか注目されていた。平均時給も前月比で0.4%の上昇となった。本日の数字からは労働市場の減速は確認できず、市場が期待している来年のFRBの積極利下げへの期待は正当化できない。 きょうの米雇用統計を受けて、短期金融市場では来年のFRBの利下げ期待を後退させ、3月利下げの確率も一時50%を割り込んでいた。しかし、5月までの利下げは完全に織り込んでいる状況に変化はなく、市場の期待が大きな変化を見せているわけではない。逆に景気のソフトランディング(軟着陸)の可能性を指摘する声も出ていたようだ。 金融保険のMBIA<MBI>が急伸。普通株1株に対して8ドルの特別配当を発表した。同社の前日の株価は7.38ドルでそれよりも高い。 家具インテリア販売のRH<RH>が決算を受け大幅安。1株損益が予想外の赤字となったほか、通期ガイダンスでは営業利益率の見通しを下方修正していた。 女性用アパレルメーカーのトリッド<CURV>が決算を受け大幅高。通期の売上高およびEBITDAの見通しを上方修正した。 バイオ医薬品のアビッド・バイオサービシズ<CDMO>が決算を受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正している。今回の決算を受けて目標株価を引き下げるアナリストも相次いだ。 ビル設備のキャリア・グローバル<CARR>が上昇。グローバル・アクセス・ソリューションズ事業をハネウェル<HON>に売却することで合意した。 運用管理の自動化システムを手掛けるハシコープ<HCP>が決算を受け大幅安。予想を上回る好決算ではあったものの、売上高などの主要指標の伸びが前四半期から鈍化した。 遺伝子治療の研究開発を手掛けるブルーバード・バイオ<BLUE>が乱高下。序盤はアナリストの投資判断引き上げで大幅高となっていたものの、その後に急落。12歳以上の鎌状赤血球症患者を対象とした細胞ベースの遺伝子治療薬「ライフジニア」の承認をFDAから取得したと発表した後に急落した。承認の条件に同薬のラベルに、血液悪性腫瘍に関する「枠付き警告」を記載することが含まれている点が嫌気された模様。 MBIA<MBI> 13.42(+6.04 +81.84%) RH<RH> 242.01(-39.39 -14.00%) トリッド<CURV> 4.84(+0.69 +16.63%) アビッド・バイオ<CDMO> 4.64(-0.65 -12.29%) ブルーバード・バイオ<BLUE> 2.86(-1.95 -40.54%) キャリア・グローバル<CARR> 55.27(+2.38 +4.50%) ハシコープ<HCP> 20.81(-4.09 -16.43%) パラマウント・グローバル<PARA> 16.85(+1.82 +12.11%) アップル<AAPL> 195.71(+1.44 +0.74%) マイクロソフト<MSFT> 374.23(+3.28 +0.88%) アマゾン<AMZN> 147.42(+0.54 +0.37%) アルファベットC<GOOG> 136.64(-1.81 -1.31%) テスラ<TSLA> 243.84(+1.20 +0.49%) メタ・プラットフォームズ<META> 332.75(+6.16 +1.89%) AMD<AMD> 128.92(+0.55 +0.43%) エヌビディア<NVDA> 475.06(+9.10 +1.95%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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