アジア株 香港株は1万6000大台割れ 共産党政治局が金融政策「強力」文言削除、今後の支援策は控えめな内容か 東京時間14:00現在 香港ハンセン指数 15994.48(-339.89 -2.08%) 中国上海総合指数 2952.85(-16.71 -0.56%) 台湾加権指数 17388.33(+4.34 +0.02%) 韓国総合株価指数 2519.13(+1.28 +0.05%) 豪ASX200指数 7195.50(+0.58 +0.01%) インドSENSEX30種 69980.88(+155.28 +0.22%) アジア株はまちまち。 香港株は大幅続落、およそ1年ぶりに1万6000ポイントの大台を割り込む場面も見られた。香港株は年初来で19%超下落しており、世界の主要株価指数の中で最も下落している。上海株は大幅下落して始まり序盤に7週間ぶり安値をつけたあとは下げ渋っている。 先週、格付け会社ムーディーズが中国と香港、マカオの格付け見通しを引き下げたほか、中国複数の石油会社と保険会社、そのほかアリババやテンセントなどの格付け見通しも引き下げたことで投資家心理が一段と悪化している。そこに中国の弱い物価統計を受け市場は総悲観ムード一色に。 先週末に発表された中国11月の消費者物価指数は-0.5%と予想以上に低下。2020年11月以来、3年ぶりの落ち込みを記録した。生産者物価指数も予想以上に低下、14カ月連続のマイナスとなった。 また、好調な米雇用統計を受け米早期利下げ観測が後退していることも香港株にとってはネガティブ材料。香港は米ドルとのペッグ制を採用していることから金融政策をFRBに連動させている。 12月に開催される中央経済工作会議を前に共産党政治局は先週末に会合を開き、財政支援を強化することを「約束」した。景気回復の勢いを強化・促進し経済の質を向上させると表明した。ただ、金融政策は「柔軟かつ適度で正確、効果的」なものとする必要があると述べ、これまでの「強力」という文言を削除した。これは、今後の景気支援策が大規模なものではなく、控えめなことを意味するとマーケットは解釈。中央経済工作会議が期待外れに終わる可能性があり、中国香港株は年末・年始にかけさらに下落する恐れも。 香港市場では消費者サービスや生活必需品、旅行関連の下げが目立つ。JDドットコムや美団などハイテク関連も総じて下落。保険や不動産、医療品関連も軒並み下落している。 上海株市場では生活必需品や不動産、医療品、素材関連が総じて下落している。消費者サービスや公益関連の一角は買い戻されている。 インド株は史上最高値を更新。一時、初めて7万ポイントの大台を突破した。
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