NY金・銀市況=続落、米FRBの利下げ観測後退で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  2020.0     2023.7      1991.2      1993.7     - 20.8
          (24/ 4)  2038.8     2043.0      2010.7      2013.0     - 20.9
   銀     (24/ 3)  2330.0     2340.0      2301.5      2305.8     - 21.8
         (23/ 5)  2355.0     2359.5      2325.5      2328.9     - 22.7
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           161,880       258,034       480,359        (-  4,752)
  銀           56,674        92,402       136,799        (+    198)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          36,404.93  + 157.06
      8日  144.98/99   1.0763/65   ・ナスダック         14,432.49  +  28.52
     11日  146.20/22   1.0764/66   ・10年米国債利回り      4.23      0.00
・NY原油  (24/ 1)   71.32 + 0.09  ・SPDR保有金残高    880.55      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は金が21.0〜20.3ドル安、中心限
月の2月限が20.8ドル安、銀が23.5〜19.8セント安、中心限月の3月限は
21.8セント安。
 金2月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を
受けて売り優勢となった。日中取引では、米国債の利回り上昇を受けて軟調となった。
 銀3月限は米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は続落。時間外取引では2006.2〜2023.7ドルのレ
ンジで推移、前日比3.8ドル安の2010.7ドルとなった。2月限は高寄りしたの
ち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて売り優勢となった。
 日中取引では、米国債の利回り上昇を受けて軟調となり、1991.2ドルまで下落
した。その後は、米国債の利回り上昇が一服し、ドル高が一服すると、下げ一服となっ
た。
 米雇用統計で労働市場の堅調が示され、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が
後退したことが圧迫要因になった。ただ11月の米ニューヨーク連銀消費者調査による
と、ガソリン代と賃貸料の上昇率が鈍化するとの予想を反映し、1年先のインフレ期待
が約2年ぶりの低水準となった。米国債の利回り上昇が一服した。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2316.4〜2340.0セントのレンジ
で推移し、前日比1.6セント安の2326.0セントとなった。3月限は高寄りした
のち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金軟調を受けて売り優勢となっ
た。
 日中取引では、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて下げ幅を拡大し、2301.5
セントまで下落した。その後は、米国債の利回り上昇が一服すると、下げ一服となっ
た。
 12月8日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比289オンス減の2007万
4060オンス、銀は6140オンス減の2億6753万6697オンス。

今日の材料
・中国国務院(内閣に相当)は、国内外の企業の取引を促進するための金融支援強化策
を公表した。18の施策を盛り込んだ。
・中国の工業情報省は、新エネルギー車(NEV)の既存モデルの90%以上が引き続
き購入時に優遇税制の対象になると発表した。
・国連貿易開発会議(UNCTAD)は四半期報告書で、2023年の世界貿易額は昨
年から5%縮小し、約30兆7000億ドルになるとの予測を示した。24年は全体的
に悲観的な見通しになるという。
・11月の米ニューヨーク連銀消費者調査によると、ガソリン代と賃貸料の上昇率が鈍
化するとの予想を反映し、1年先のインフレ期待が約2年ぶりの低水準となった。1年
先のインフレ期待は3.4%と、前月の3.6%から低下し、2021年4月以来の低
水準。
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