NY原油市況=反発、来年の米利下げ開始期待が高まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     68.73       69.74       67.71       69.47        + 0.86
  2024/02     68.99       69.98       67.98       69.72        + 0.87
  2024/03     69.24       70.23       68.28       69.98        + 0.89
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     479,216             883,323             1,650,245    ( + 7,401)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     254.81    + 4.07
                            2024/02     252.26    + 4.23
         改質ガソリン       2024/01     202.49    + 4.52
                            2024/02     203.90    + 4.58
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.86〜
0.87ドル高。その他の限月は0.57〜1.05ドル高。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて最近の下げが調整された。
11月の米生産者物価指数(PPI)でコア前年比が+2.0%まで鈍化し、
2021年1月以来の低水準となったことも買い戻しを誘った。FOMCのドットプロ
ットが来年の利下げ開始を示唆したことも支援要因。パウエル米連邦準備制度理事会
(FRB)議長は会見で「利下げのタイミングを協議した」と述べた。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が2週連続で減少したこと
は支援要因。製油所稼働率は前回の90.5%からやや低下し90.2%となったもの
の、回復基調を維持した。石油製品需要は日量2107万9000バレルと堅調だっ
た。
 石油輸出国機構(OPEC)は月報で2024年の世界の需要見通しを日量1億
0436万バレルに据え置いた。10月の経済協力開発機構(OECD)加盟国の商業
在庫は前月比1280万バレル減の28億1800万バレルとなった。ただ、前年
10月の27億7200万バレルを上回って推移している。
 時間外取引で1月限は67.71ドルまで下落し、中心限月として6月以来の安値を
連日で更新したものの、売りが一巡するとプラス圏に切り返した。通常取引開始後は買
い戻しが継続し、69.74ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反発。原油高に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)0:30
原油 −425.8万(4億4077万)
ガソリン +40.9万(2億2401万)
留出油  +149.4万(1億1354万)
(クッシング地区)
原油 +122.8万(3078万)
*()は在庫総量
今日の材料
・委員会は雇用市場の緩和が続くと予想=パウエルFRB議長
・利下げのタイミングを協議した=同上
・長く我慢しすぎるリスクは認識している=同上
・米原油在庫の市場予想は前週比150万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比234万9000バレル減
・ガソリン在庫は同580万バレル増
・留出油在庫は同30万バレル増
・クッシング原油在庫は140万バレル増

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