NY金・銀市況=金が反発、米FOMC後は利下げ見通しで急伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  1995.1     2038.0      1987.9      1997.3     +  4.1
          (24/ 4)  2014.5     2057.2      2007.6      2016.7     +  4.2
   銀     (24/ 3)  2307.5     2407.0      2278.5      2292.1     -  9.5
         (23/ 5)  2330.5     2425.5      2302.5      2314.5     - 10.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           151,553       167,771       469,939        (-  3,530)
  銀           63,624        57,347       134,281        (+     42)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,090.24  + 512.30
     12日  145.51/53   1.0798/99   ・ナスダック         14,733.96  + 200.56
     13日  142.94/96   1.0881/83   ・10年米国債利回り      4.03  -   0.18
・NY原油  (24/ 1)   69.47 + 0.86  ・SPDR保有金残高    875.65  -   2.89
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反発、銀は続落。終値の前日比は金が3.9〜4.5ドル高、中心
限月の2月限が4.1ドル高、銀が11.7〜8.9セント安、中心限月の3月限は
9.5セント安。
 金2月限は反発。時間外取引では、安値拾いの買いが入る場面も見られたが、米連邦
準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、
買い戻されて下げ一服となった。日中取引では、米生産者物価指数(PPI)でインフ
レの伸びが鈍化したことが支援要因になったが、戻りは売られた。米連邦公開市場委員
会(FOMC)では金利据え置きが決定されたが、来年の利下げ見通しが示されたこと
を受けて急伸した。
 銀3月限は日中取引で戻りを売られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)で来年
の利下げ見通しが示されたことを受けて急伸した。
 ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では1987.9〜1998.8ドルのレ
ンジで推移、前日比3.3ドル高の1996.5ドルとなった。2月限は高寄りしたの
ち、安値拾いの買いが入る場面も見られたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観
測後退を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となった。
 日中取引では、米生産者物価指数(PPI)でインフレの伸びが鈍化したことが支援
要因になり、2001.9ドルまで上昇したが、戻りは売られた。米連邦公開市場委員
会(FOMC)では金利据え置きが決定されたが、来年の利下げ見通しが示されたこと
を受けて急伸し、2038.0ドルまで上昇した。
 11月の米生産者物価指数(PPI)は前年同月比0.9%上昇と、前月の1.2%
上昇から伸びが鈍化した。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが
決定された。ただ金利・経済見通しで、19人の政策担当者のうち17人が2024年
末には政策金利が現在よりも低下するとの予想を示した。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2289.0〜2310.5セントのレンジ
で推移し、前日比2.6セント安の2299.0セントとなった。3月限は高寄りした
のち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金軟調を受けて売り優勢となっ
た。
 日中取引では、米生産者物価指数(PPI)でインフレの伸びが鈍化したことを受け
て2307.0セントまで上昇したが、戻りは売られた。時間外取引の安値を割り込む
と、2278.5セントまで下落した。その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)
で来年の利下げ見通しが示されたことを受けて急伸し、2407.0セントまで上昇し
た。
 12月12日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの2007万
4060オンス、銀は72万4901オンス減の2億6790万5004オンス。

今日の材料
・イスラエルのコーヘン外相は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハ
マスとの武力衝突を巡り、現段階での停戦は間違いであり、イスラエルは国際的支援の
有無にかかわらずハマスとの戦いを継続すると述べた。
・10月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比0.7%、前年同月比6.6%それぞれ低
下した。機械などの資本財が低迷し、予想を上回る落ち込みとなった。ユーロ圏がリセ
ッション(景気後退)に陥っていることを裏付ける内容となった。市場予想は前月比
0.3%低下、前年比4.6%低下だった。
・11月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比0.9%上昇と、10月の1.2%
上昇から伸びが鈍化した。
・世界銀行のチーフエコノミスト、インダーミット・ギル氏は、過去の経験を踏まえる
と、金利はある時点で上昇が止まるものの、すぐに低下に転じることはないとし、途上
国が大きな影響を受ける可能性があるとの考えを示した。
・米財務省は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスのトルコなど
にいる関係者8人に制裁措置を発動したと発表した。英外務省も、ハマスの関係者7人
を制裁対象にしたと公表した。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)は、主要政策金利を2001年以来の高水準で据
え置くことを決定した。金利据え置きは3会合連続。また2024年に複数回にわたっ
て金利を引き下げるとの見通しを示し、積極的な利上げキャンペーンが終了したとのシ
グナルをこれまでで最も明確に発した。
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