NY原油市況=続伸、FOMC後の買い戻しが継続

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     69.85       72.46       69.54       71.58        + 2.11
  2024/02     70.08       72.73       69.82       71.91        + 2.19
  2024/03     70.40       72.95       70.10       72.21        + 2.23
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
    542,777              798,123             1,651,949    ( + 1,704)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     259.13    + 4.32
                            2024/02     256.69    + 4.43
         改質ガソリン       2024/01     211.88    + 9.39
                            2024/02     212.92    + 9.02
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が2.11〜
2.19ドル高。その他の限月は0.78〜2.23ドル高。
 昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ停止や来年の利下げ開始が示唆
されたことが引き続き買い戻しを誘った。連日で米国債利回りが低下しており、金利負
担の低下が世界最大の石油消費国の需要を下支えする見通し。米株価指数が高値圏で推
移していることから資産効果による消費増も期待されている。
 国際エネルギー機関(IEA)が発表した月報で、世界の今年10−12月期の需要
見通しが下方修正された一方、2024年の需要見通しが引き上げられたことは支援要
因。従来からIEAの需要見通しは悲観的だが、前月の月報から日量で約13万バレル
上方修正された。
 政策金利の据え置きを発表した欧州中央銀行(ECB)や英中銀(BOE)はタカ派
的な態度を維持し、利下げ開始を示唆することはなかった。英金融政策委員会(MP
C)では引き続き3名の委員が利上げを主張した。ECBのラガルド総裁は「利下げは
全く議論しなかった」、「警戒を引き下げるべきでは絶対にない」、「より明確なイメ
ージを得るためには賃金データが必要」などと述べた。ただ、ECB理事会の声明か
ら、インフレは「長期にわたり高過ぎる水準にとどまると見込まれる」との文言が削除
され、「来年を通じて徐々に低下する」に変更された。
 時間外取引で1月限は堅調。通常取引開始後は72.46ドルまで上値を伸ばした。
ただ、引けにかけてはやや押し戻された。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは続伸。原油高に連動した。
今日の材料
・リビアからイタリアへの天然ガス供給が停止、予定外の定期改修のため=報道
・10月の原油とコンデンセートの海上備蓄は5年ぶりの低水準に減少=ケプラー
・イラン、湾岸諸国を含む33カ国のビザ規則を撤廃
・イランの11月の原油生産量は日量320万バレルと5年ぶりの高水準に=IEA
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