[今日の視点]貴金属=軒並み上昇、NY高や円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて
買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク高と円安を受けて堅調
となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は1.08ドル安の
2035.60ドル、銀が25セント高の2416セント、プラチナが16.26ドル
高の957.06ドル、パラジウムは107.71ドル高の1104.10ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=141.93/95円で、前営業日の
大引け時点から0.47円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が9290円前後、銀は112.0円前後、プラチナは
4330円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金はドル安も利食い売りで上げ一服】
 金はきのうの海外市場では、欧州中央銀行(ECB)のタカ派姿勢によるドル安も利
食い売りなどが出て上げ一服となった。
 金はドル安となったが、利食い売りなどが出て上げ一服となった。欧州中央銀行(E
CB)が利下げの可能性を示唆しなかった。イングランド銀行も金利が「長期にわた
り」高止まりする必要があるとの認識を改めて示した。ドル安に振れ、金は一段高とな
った。ただ11月の米小売売上高は前月比0.3%増と市場予想の0.1%減から予想
外に増加した。
 銀はきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
【NYプラチナは9月5日以来の高値】
 プラチナはきのうの海外市場では、欧州中央銀行(ECB)のタカ派姿勢によるドル
安を受けて一段高となった。
 プラチナはドル安が支援要因になった。欧州中央銀行(ECB)が利下げの可能性を
示唆しなかった。イングランド銀行も金利が「長期にわたり」高止まりする必要がある
との認識を改めて示した。上海プラチナの出来高が急増し、中国勢の買いが入ったこと
も支援要因である。
<今日の予定>
・中国住宅価格指数 2023年11月(国家統計局)
・中国小売売上高 2023年11月(国家統計局)
・中国鉱工業生産 2023年11月(国家統計局)
・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2023年12月速報(Markit)
・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年12月速報(Markit)
・ユーロ圏貿易収支 2023年10月(EUROSTAT)
・米製造業景況指数 2023年12月(ニューヨーク連銀)
・米鉱工業生産・設備稼働率 2023年11月(FRB)
・対米証券投資 2023年10月(財務省)
・建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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