NY原油市況=小反落、米NY連銀総裁が来年の利下げ開始観測をけん制

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     71.61       72.22       70.30       71.43        - 0.15
  2024/02     71.91       72.56       70.64       71.78        - 0.13
  2024/03     72.26       72.81       70.91       72.05        - 0.16
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     383,381              855,935             1,604,072    ( - 47,877)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     262.08    + 2.95
                            2024/02     259.71    + 3.02
         改質ガソリン       2024/01     213.70    + 1.82
                            2024/02     214.76    + 1.84
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は小反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.15〜
0.13ドル安。その他の限月は0.18〜2.0.06ドル安。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)後の買い戻しが一巡した。ウィリアムズ米NY連
銀総裁が「私たちは今、利下げについて話しているわけではない」と述べて来年の米利
下げ開始観測をけん制した。米利下げ開始時期についての金融市場の思惑は時期尚早で
あるという。ドル安や株高、米2年債利回りの低下は一服している。
 ウィリアムズ米NY連銀総裁が米利下げ開始観測をけん制した一方、米シカゴ連銀の
グールズビー総裁は、失業率は歴史的に見て急激に上昇する可能性があると雇用環境に
警戒感を示しつつ、3月利下げの可能性を排除しないと述べた。アトランタ連銀のボス
ティック総裁は、来年0.25%利下げが2回行われるとの見通しを示したが、最初の
利下げはインフレ率の継続的な進展を条件として7−9月期に実施される可能性がある
と語った。ただ、ボスティック総裁は早期の利下げ開始に否定的だが、米国のインフレ
率は目標に程遠いが、予想以上のペースで改善しているとの認識を示した。
 12月の米NY連銀製造業景気指数が−14.5まで低下したことから来年の米景気
悪化懸念が強まり、原油安が一時的に強まる場面があった。世界最大の石油消費国であ
る米国の景気見通しについて依然として神経質な展開が続いている。
 時間外取引で1月限はしっかり。通常取引開始後は70.30ドルまで売りが強まる
場面はあったが、安値から切り返して引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。下落基調の反動もあって買い戻し
が継続した。
今日の材料
・米石油掘削リグの稼働数は前週比2基減の501基=米ベーカー・ヒューズ
・ロシア産石油の価格制限強化を巡り、米当局者は欧州に協議へ=報道
・イエメン付近の海域で商船に対する攻撃続く
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