●論点解説金、FOMCよりハト派の市場と言う問題=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金相場は週末を前に利食い売り優勢の展開になった。米連邦公開市場委員会(FOM
C)後の急伸地合の反動に加えて、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁が早期利下げ観
測をけん制する発言を行ったことが影響した模様だ。FOMCでは当局者が2024年
中に3回の利下げを想定していることが確認されたが、ウィリアム総裁はまだ利下げの
議論は行われていないとしている。3月といった早い段階での利下げを織り込む動きを
けん制する必要があると評価した模様だ。改めて米金融政策要因で金相場を大きく売り
込む必要性は薄れているが、ハト派のFOMC以上に、マーケットはハト派に傾いてい
るため、一本調子の値上がりにはなりづらい。今後も今回と同様の値動きを繰り返しな
がら、コアレンジを切り上げていく展開になろう。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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