シカゴ大豆市況=軒並み続落、ブラジル産地の降雨や休暇前の玉整理を受け

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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          始 値   高 値   安 値    帳入値    前日比
   2024/01    1,312.50    1,321.75    1,305.50     1,308.25     - 4.25
   2024/03    1,322.25    1,328.25    1,311.25     1,315.75     - 6.75
   2024/05    1,333.00    1,338.00    1,321.50     1,326.75     - 6.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        299,789        333,086         693,382  (- 14,331)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月26日−12月30日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は軒並み続落。終値の前営業日比は7.25〜4.25セント安。期近3限月の
終値は6.75セント安の1315.75セント。
 ブラジル中北部の大豆産地で今週半ばから年末まで降雨が降り続くとの予報が前日に
続いて弱材料視された。クリスマス休暇を控えて玉整理基調が強まったこともあって3
月限は一時は10月23日以来の水準まで軟化した。
 3月限は1322.25セントで取引を開始した後は1323セントを下値支持線と
する高もみが続いた。シカゴの時間帯にかけて軟化しながらも1320セント割れに対
する抵抗を見せていたが、これを割り込んだことで手仕舞い急ぎと見られる売りも広が
り一時は1311.25セントの安値に到達。安値を離れた後は1315〜1318セ
ントの安値圏で高下し、この水準のまま終了。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 年末にかけて散発的な降雨が発生する見込みだが、一部地域ではまとまった雨量とな
りそう。ただ、この数週間は降雨が発生していなかったこともあり、この降雨が大豆と
コーンにマイナスの影響を与えることはなさそう。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 広い範囲で降雨が発生。この雨は年末まで降り続くが、結実期を迎えている大豆にと
っては慈雨となるだろう。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 ここ最近は頻繁に降雨が発生し土壌水分が保たれている。週末には新たに低気圧が到
来し、広い範囲で雨を降らせるだろう。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 来年1月で広い範囲での降雨が続く見込み。引き続き穀物にとって良好な生育環境
となるもよう。
米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 21日から22日にかけて降雨が発生。23〜24日にかけてはさらに雨量が増加す
る見込み。クリスマスにかけて気温が低下するため、一部では降雪となる可能性もあ
る。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の下落に追随安となった。大豆粕はこの日の
下落を受け期近の中心限月は400ドルを割り込んだ。大豆粕3月限は前日比3.7ド
ル安の388.7ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル南部では年末にかけて散発的な降雨が発生する見込み。
・ブラジル中部コーン及び大豆の産地では引き続降雨。穀物にとっては慈雨。
・アルゼンチンのコーン及び大豆産地では雨がちな天気が続く。
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