シカゴコーン市況=総じて続落、大豆・小麦の軟調や休暇前の玉整理から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/03    472.75      475.50      468.25      469.75      - 3.00
  2024/05    485.25      487.75      481.25      482.50      - 2.75
  2024/07    495.00      497.50      491.25      492.50      - 2.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       213,712        204,273       1,267,540 (+ 10,976)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(12月15日までの週)
 生産量:日量107万1000バレル (前週比 3000バレル減)
 在 庫: 2290万6000バレル (前週比 80万6000バレル増)
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*米気象庁発表の6−10日予報(12月26日−12月30日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 コーンは総じて続落。終値の前営業日比は期先2本が0.25セント高、それ以外が
3.00〜0.25セント安。期近3月限は3.00セント安の469.75セント。
 引き続きブラジルの降雨が弱材料視されて軟調となった大豆に追随安となった。ま
た、黒海地域での供給増加見通しを受けた小麦の下落や、クリスマス休暇を前に玉整理
の動きが広がったことも下押し要因となり3月限は一代の安値を更新。終値ベースでも
470セントを割り込んだ。
 3月限は475.75セントで取引を開始。欧州の時間帯を終えるまでは472.5
〜473.00セントの限られたレンジを中心とする小動きとなった。シカゴの時間帯
に475.50セントまで浮上したが、その後は急速な軟化に転じ468.25セント
の安値を付けた。安値を離れた後の戻りも浅く終値ベースでの470セント台回復には
至らなかった。
 米エネルギー省発表の12月15日までの週における1日当たりの平均エタノール生
産量は前週比3000バレル減の107万1000バレルだった。一方、12月15日
時点のエタノール在庫は前週比80万6000バレル増の2290万6000バレルだ
った。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 年末にかけて散発的な降雨が発生する見込みだが、一部地域ではまとまった雨量とな
りそう。ただ、この数週間は降雨が発生していなかったこともあり、この降雨が大豆と
コーンにマイナスの影響を与えることはなさそう。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 広い範囲で降雨が発生。この雨は年末まで降り続くが、結実期を迎えている大豆にと
っては慈雨となるだろう。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 ここ最近は頻繁に降雨が発生し土壌水分が保たれている。週末には新たに低気圧が到
来し、広い範囲で雨を降らせるだろう。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 来年1月で広い範囲での降雨が続く見込み。引き続き穀物にとって良好な生育環境
となるもよう。
 シカゴ小麦の中心限月の3月限は大幅反落。黒海地域での増産予測が発表されたこと
や、クリスマス休暇前の玉整理の動きを受けて売り優勢となり2ケタの下げ幅を記録。
この日の下落で前日の上げ幅は相殺された。
米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 21日から22日にかけて降雨が発生。23〜24日にかけてはさらに雨量が増加す
る見込み。クリスマスにかけて気温が低下するため、一部では降雪となる可能性もあ
る。
今日の材料
・ブラジル南部では年末にかけて散発的な降雨が発生する見込み。
・ブラジル中部コーン及び大豆の産地では引き続降雨。穀物にとっては慈雨。
・アルゼンチンのコーン及び大豆産地では雨がちな天気が続く。
・12月15日までの週における1日当たりの平均エタノール生産量は前週比3000
 バレル減の107万1000バレル。
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