【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高を受け景気敏感株などに買い戻し (12月15日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  33414.51
高値  33414.51(09:00)
安値  33221.57(13:40)
大引け 33254.03(前日比 +84.98 、 +0.26% )

売買高  9億5278万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4958億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、上げ幅一時400円超
 2.NYダウ連日の最高値更新で投資家心理上向く
 3.円高懸念根強く3万3000円台回復に至らず
 4.米経済の底堅さ意識し景気敏感株に買い戻し
 5.米SOX指数も最高値、半導体の一角が堅調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比158ドル高と6日続伸した。FOMCを受けて来年の米利下げ観測が強まり景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は一時400円を超す上昇となったものの、ドル円相場の戻りの鈍さが重荷となり、後場に伸び悩んだ。

 前日の米株式市場でNYダウが連日で過去最高値を更新し、投資家心理を上向かせた。米11月の小売売上高が予想外に増加したことにより米国景気に対する前向きな見方も広がった。FOMC後の急速なドル安・円高の流れがいったん落ち着いたことも相まって、東京市場では輸出関連株や景気敏感株を中心に売り方による買い戻しの動きが強まった。更に、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に上昇し、過去最高値を更新したことで、半導体株の一角が堅調に推移した。日経平均は前場に3万3100円台前半まで買われる場面があった。

 一方、朝方のドル円相場の戻りは鈍く、再び1ドル=142円を下回る水準までドル安・円高が進むと、日経平均は伸び悩んだ。来週に日銀金融政策決定会合を控えるなか、政策修正の思惑もあって一段の円高シナリオへの警戒感は根強く、日経平均の終値は3万3000円台の回復には至らなかった。

 個別株では信越化学工業<4063>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が買われ、安川電機<6506>やイビデン<4062>、川崎汽船<9107>が大幅高。ソニーグループ<6758>や神戸製鋼所<5406>や住友金属鉱山<5713>が高く、トヨタ自動車<7203>がしっかり。ビジョナル<4194>が急騰し、野村マイクロ・サイエンス<6254>やSREホールディングス<2980>が高く、巴工業<6309>がストップ高となった。
 半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>やしずおかフィナンシャルグループ<5831>が安く、日清製粉グループ本社<2002>や山崎製パン<2212>、大塚ホールディングス<4578>が軟調。スギホールディングス<7649>や資生堂<4911>、JR東海<9022>、サイゼリヤ<7581>が売られたほか、クミアイ化学工業<4996>とANYCOLOR<5032>が大幅安となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、NTTデータ <9613>、レーザーテク <6920>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約77円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、オリンパス <7733>、川崎汽 <9107>、信越化 <4063>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約42円。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)精密機器、(3)医薬品、(4)食料品、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)鉄鋼、(4)倉庫運輸関連、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△メルディアDC <1739> [東証G]
 プレサンス <3254> によるTOB価格にサヤ寄せ。
△Fブラザーズ <3454> [東証S]
 物件売却進み23年11月期業績は計画上振れで着地。
△マリオン <3494> [東証S]
 1月31日を基準日に1株を5株に株式分割へ。
△ネクソン <3659> [東証P]
 「THE FINALS」累計プレイヤー数1000万人突破。
△バンクオブイ <4393> [東証G]
 14万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△QPS研究所 <5595> [東証G]
 政府が宇宙基本計画工程表を改定。
△伊勢化 <4107> [東証S]
 23年12月期利益及び配当予想を上方修正。
△三井海洋 <6269> [東証P]
 今期純利益2.6倍に上方修正。
△三井E&S <7003> [東証P]
 持ち分法投資利益増加で24年3月期最終利益予想を上方修正。
△ジェイック <7073> [東証G]
 「就活AI」での新機能追加を手掛かり視。

▼フュトレック <2468> [東証S]
 24年3月期業績予想を赤字幅拡大へ下方修正。
▼北越コーポ <3865> [東証P]
 買収防衛策の発動による潜在的な希薄化リスクを警戒。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)三井海洋 <6269>、(2)三井E&S <7003>、(3)霞ヶ関C <3498>、(4)ギフティ <4449>、(5)セック <3741>、(6)Ubicom <3937>、(7)ネクソン <3659>、(8)藤田観 <9722>、(9)化工機 <6331>、(10)能美防災 <6744>。
 値下がり率上位10傑は(1)北越コーポ <3865>、(2)Jディスプレ <6740>、(3)川崎汽 <9107>、(4)北越工 <6364>、(5)LINK&M <2170>、(6)郵船 <9101>、(7)アンビスHD <7071>、(8)商船三井 <9104>、(9)ユナイテド海 <9110>、(10)セルソース <4880>。

【大引け】

 日経平均は前日比84.98円(0.26%)高の3万3254.03円。TOPIXは前日比0.97(0.04%)高の2337.40。出来高は概算で9億5278万株。東証プライムの値上がり銘柄数は632、値下がり銘柄数は984となった。東証グロース250指数は673.93ポイント(3.81ポイント安)。

[2023年12月25日]


株探ニュース

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