2023年の原油相場は3年ぶりの下落相場になった。前年比(執筆時点)では 8.13ドル安と大きな値動きではないが、昨年の5.05ドル安をほぼ相殺する値動 きになっている。年間高値95.03ドル(前年は130.50ドル)、年間安値 63.64ドル(同70.08ドル)であり、高値と安値がともに切り下がる展開にな った。 年前半はゼロコロナ終了後の中国経済が想定外の弱さを見せたことが嫌気され、値崩 れこそなかったが上値の重さが目立った。こうした状況に対応するため、7月以降はサ ウジアラビアとロシアが自主減産に踏み切り、ここで原油相場を95ドル台まで押し上 げることに成功した。しかし、10〜12月期は需要不安の蒸し返し、米産油量の急増 などに上値を抑えられ、結果的に年前半の取引レンジに回帰している。イスラエルとハ マスの戦闘、アンゴラの石油輸出国機構(OPEC)脱退といった大きなイベントも、 原油相場に対する影響は限定的だった。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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