NY金・銀市況=軒並み下落、株安・ドル高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  2067.9     2074.3      2038.3      2042.8     - 30.6
          (24/ 4)  2087.9     2093.9      2058.5      2062.7     - 30.8
   銀     (24/ 3)  2388.5     2395.0      2304.5      2315.7     - 79.6
         (23/ 5)  2410.5     2415.5      2328.0      2338.5     - 80.4
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           225,204       173,933       500,364        (+  2,172)
  銀           82,098        51,575       134,725        (+    653)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,430.19  - 284.85
      2日  141.96/98   1.0942/44   ・ナスダック         14,592.21  - 173.73
      3日  143.22/24   1.0920/22   ・10年米国債利回り      3.90  -   0.04
・NY原油  (24/ 2)   72.70 + 2.32  ・SPDR保有金残高    878.54  -   0.57
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は急反落、銀は大幅続落。終値の前日比は金が31.0〜30.2ド
ル安、中心限月の2月限が30.6ドル安、銀が81.3〜78.7セント安、中心限
月の3月限は79.6セント安。
 金2月限は急反落。時間外取引では、レバノンでのハマス幹部殺害などを受けて押し
目を買われた。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。日中取引では、株
安に振れ、ドルが買い戻されたことを受けて売り優勢となった。
 銀3月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は急反落。時間外取引では2049.8〜2074.3ドルの
レンジで推移、前日比19.8ドル安の2053.6ドルとなった。2月限は安寄りし
たのち、レバノンでのハマス幹部殺害などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入る
と、ドル高を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、株安に振れ、ドルが買い戻されたことを受けて売り優勢となった。米
求人件数が3カ月連続で減少し、買い戻されたが、2057.1ドルで戻りを売られる
と、2038.3ドルまで下落した。
 11月の米雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が6万2000件減の879万
件となった。12月の米ISM製造業景気指数は47.4となり、市場予想の47.1
を上回った。ただ分岐点となる50を下回るのは1年2カ月連続となった。一方、JP
モルガンの調査では、米国債のネットロングが2020年5月以降で最も大きく減少し
たことが明らかになった。ハト派転換に賭けた債券トレーダーに再考の兆しが出てい
る。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2343.5〜2395.0セントのレンジ
で推移し、前日比43.3セント安の2352.0セントとなった。3月限は安寄りし
たのち、欧州時間のドル高を受けて売り優勢となった。
 日中取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。手じまい売りなどが出て
軟調となり、2304.5セントまで下落した。
 1月2日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比4726オンス減の2003万
5710オンス、銀は150万5697オンス増の2億7995万9146オンス。

今日の材料
・中国で国有銀行など一部大手銀行が、中小銀行への融資審査を厳格化している。複数
の関係者が明らかにした。不動産債務危機が深刻化する中、信用リスクを抑制する取り
組みの一環という。
・12月の独失業者は小幅な増加にとどまり市場予想を大幅に下回った。2023年の
失業率は東西ドイツ統一以降で最低レベルとなった。失業者数は前月比5000人増の
270万3000人。予想は2万人増加だった。失業率は5.9%に小幅上昇した。
・レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者ナスララ師は、イスラム組織ハマ
ス幹部のサレハ・アルーリ氏がイスラエルによる攻撃で殺害されたことについて「われ
われが沈黙することのできない重大で危険な犯罪だ」と述べた。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、雇用市場に大きなダメージを与えること
なくインフレを抑制する連邦準備理事会(FRB)の取り組みに「現実的な前進」が見
られていると述べ、経済のソフトランディング(軟着陸)を実現できる可能性がますま
す高まっているとの考えを示した。
・11月の米雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が6万2000件減の879万
件となった。労働市場の状況が緩和する中、3カ月連続で減少した。
・12月の米ISM製造業景気指数は47.4となり、市場予想の47.1を上回っ
た。ただ拡大・縮小の分岐点となる50を下回るのは1年2カ月連続となり、2000
年8月〜02年1月以来の長さとなった。
・12月12〜13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者
はインフレ「上振れリスク」が減退したという見解を確認した。さらに「過度に制約的
な」金融政策が経済に与える影響への懸念も示した。
・イラン南東部ケルマンで、爆発が2回あり、エイノラヒ保健相によると、95人が死
亡、211人が負傷した。政府当局者は「テロリストによる攻撃」という認識を示して
いる。犯行声明は出ていない。
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