シカゴ大豆市況=揃って下落、ブラジルの降雨を受けた生育不安後退で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
  2024/01    1,274.25    1,274.25    1,260.25     1,262.00      - 7.50
  2024/03    1,277.00    1,280.75    1,265.00     1,267.50      - 9.50
  2024/05    1,285.50    1,288.25    1,273.75     1,276.50      - 8.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        157,803        188,839         643,508  (+ 4,018)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(1月10日−1月14日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って下落。終値の前営業日比は9.50〜0.25セント安。期近3限月の
終値は9.50セント安の1267.50セント。
 ブラジル産地が昨年12月以降、降雨に恵まれて良好な生育状態を維持していること
でブラジルの減産懸念が後退するなか、売り優勢となった。これに加えドル買いの動き
が広がったことが米国の輸出圧迫要因になるとの懸念も弱材料視された。

 3月限は1277セントで取引を開始した後に軟化しながらも1274セント割れに
抵抗を見せてもちあっていたが、シカゴの時間帯を迎えると急落に転じて1265セン
トの安値まで軟化。安値で買い戻されたところは売り崩される頭重い足取りとなり、
1269セントを上値抵抗線として低迷したまま引けを迎えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 8日にアルゼンチンから低気圧が移動してくる見通しだが、それまでは降雨は発生し
ないだろう。なお、8日以降は1月半ばにかけて雨がちな天気が続く見通し。ここ最近
は降雨が発生しないなか過剰な土壌水分の蒸発が促されるなど生育環境の改善が続いて
いたが、コーン・大豆が結実期を迎えているため、降雨の再開が望ましい。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 マトグロッソ州、ミナスジェライス州を中心に広い範囲での降雨が続いている。この
雨は来週も降り続く見通し。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 ここ最近は頻繁に降雨が発生し土壌水分が保たれコーン、大豆の生育状況も良好を維
持。一部コーンは結実期を迎えているが土壌水分は十分。今後数日は少雨となるが、来
週には降雨の機会が増える見込み。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 局地的ながら主要産地では降雨が発生している。来週には降雨の機会が増える見込み
で、引き続き穀物にとって良好な生育環境が見込まれる。
 米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 低気圧が広がっており、今後数週間に渡って荒天となる見込み。4から5日にかけて
雨交じりの雪となるほか、来週はテキサス州に至る地域まで吹雪となる可能性がある。
ミズーリ北部にかけての地域が最も降雪量が多くなる見込み。また来週後半には新たな
に低気圧が到来し、1月半ばにかけて気温が低下するだろう。
 大豆製品は、大豆油と大豆粕は共に大豆の軟調な足取りに概ね追随。大豆粕の当限1
月限には納会を今月に控えるなかで玉整理からの買いが見られ前日比0.20ドル高の
381.20ドルで取引を終えたが、期近3月限は前日比4.20ドル安の376.
20ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル南部では8日以降は1月半ばにかけて雨がちな天気が続く見通し。
・ブラジル中部コーン及び大豆の産地では穀物にとっての慈雨が続く。
・アルゼンチンのコーン及び大豆産地では頻繁に降雨が発生しコーン、大豆の
 生育状況も良好を維持。
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