NY株式11日(NY時間11:09)(日本時間01:09) ダウ平均 37503.32(-192.41 -0.51%) ナスダック 14867.44(-102.21 -0.68%) CME日経平均先物 35085(大証終比:-165 -0.47%) きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。序盤は売買が交錯したものの、徐々に下げ幅を広げている。取引開始前に発表の12月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る内容となったことで、米株式市場は軟調な反応を見せている。 総合指数は前年比3.4%と予想以上の上昇を見せた。これまでインフレ鈍化をけん引してきたエネルギー価格が12月は上昇に転じたことが影響。また、サービス価格や住宅も引き続き上昇が続いており、コア指数も前年比3.9%と、前回からはやや鈍化はしたものの予想を上回った。FRBが注目している住居費を除くサービス業、いわゆるスーパーコアも前月比で0.4%の上昇。項目別では中古車や航空運賃が上昇した。 少なくとも市場が期待している3月利下げ開始を正当化する内容ではなく、市場からも利下げ開始は遅れるとの見方が多く出ている。しかし、短期金融市場では3月までの利下げ開始の可能性を低下させていない。確率は70%程度で推移しており、逆に前日よりも上昇している状況。 3月FOMCまでにはまだ、複数回の米CPIや米雇用統計の発表が予定されており、それを確認したい意向があるのかもしれない。ただ、1月30-31日のFOMCでFRBは早期利下げ期待を否定してくる可能性はありそうだ。 住宅建設のKBホーム<KBH>が下落。前日引け後に9-11月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。第4四半期の平均販売価格が前年比で4.5%下落し、今年の住宅売上高も弱くなる見通しを示した。受注についても予想を下回っている点が嫌気されているようだ。 仮想通貨関連株が上昇。前日引け後に米証券取引委員会(SEC)がビットコインに直接投資する上場投資信託(ETF)を初めて承認した。それを受けてビットコインが4万9000ドルを超える上昇を見せており、関連株も一時上昇。しかし、ビットコインが伸び悩んでいることで下げに転じている。(訂正) シティグループ<C>が下落。アルゼンチンとロシアでのエクスポージャーに関連して引当金を13億ドル積み増した。明日の取引開始前に第4四半期決算を発表予定。 テスラ<TSLA>が下落。カリフォルニア州の自動車工場で働く労働者に対し、全米工場での賃上げを通告した。これは、勢力拡大を目論んでいる全米自動車労組(UAW)の動きに対応したものとも言われている。 *米消費者物価指数(12月)22:30 結果 0.3% 予想 0.3% 前回 0.1%(前月比) 結果 3.4% 予想 3.2% 前回 3.1%(前年比) 結果 0.3% 予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比) 結果 3.9% 予想 3.8% 前回 4.0%(コア・前年比) KBホーム<KBH> 61.42(-1.78 -2.82%) シティグループ<C> 51.66(-1.37 -2.57%) コインベース<COIN> 144.67(-6.62 -4.38%) マラソン・デジタル<MARA> 22.97(-2.66 -10.38%) ライオット<RIOT> 13.63(-1.93 -12.38%) マイクロストラテジー<MSTR> 539.73(-25.94 -4.59%) アップル<AAPL> 184.45(-1.75 -0.94%) マイクロソフト<MSFT> 382.67(-0.10 -0.03%) アマゾン<AMZN> 154.69(+0.96 +0.62%) アルファベットC<GOOG> 143.53(-0.27 -0.19%) テスラ<TSLA> 227.19(-6.75 -2.89%) メタ・プラットフォームズ<META> 365.25(-5.22 -1.41%) AMD<AMD> 145.05(-3.49 -2.35%) エヌビディア<NVDA> 539.93(-3.57 -0.66%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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