【場況】 金が反発、銀は8月限が上昇。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。そ の後は、円高一服とドル建て現物相場の押し目を買われたことを受けて堅調となった。 銀は夜間取引で8月限が上昇した。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が54〜64円高、金ミニが44.0〜 57.5円高、ゴールドスポットが106円高、銀が0.7円高。 午前11時3分現在の出来高は、金が2万8021枚、金ミニが4565枚、ゴール ドスポットが5198枚、銀が1枚。 【NY金は米PPI下落が支援】 金は米生産者物価指数(PPI)の下落が支援要因になった。米PPIは前月比 0.1%下落し、事前予想の0.1%上昇に反して下落した。財(モノ)の価格が下落 する一方、サービスの価格は変わらずだった。米連邦準備理事会(FRB)の3月利上 げ見通しが強い。一方、米議会で税優遇措置に関する法案が可決されれば、インフレ圧 力につながると指摘された。企業向け優遇税制の遡及更新および子供税額控除の拡充が 期限切れとなり、協議が続いている。 米軍は12日、エメンの親イラン武装組織フーシ派のレーダー施設を新たに攻撃し た。紅海の商船を標的にする同派の能力に打撃を与えることが目的。フーシ派は米英両 国の商船を標的にすると明言していた。バイデン米大統領は、自分はフーシ派をテロリ ストグループと見なすと語った。アジアから欧州への海上輸送運賃は過去4週間に2倍 余りに跳ね上がっており、今後の行方を確認したい。 金先限は夜間取引で9579円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になった。 円相場は円高が一服し、1ドル=145円台前半で推移した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場では、中東の緊張に加え、米生産 者物価指数(PPI)の下落を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の 2047.06ドルから、押し目を買われて堅調となった。 午前11時現在、2050.98ドルで推移。銀は2322セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2036.17ドル、銀が2288セント。 MINKABU PRESS
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