NY金・銀市況=反発、中東の緊張の高まりなどが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  2009.1     2025.2      2007.7      2021.6     + 15.1
          (24/ 4)  2028.6     2044.6      2027.3      2041.1     + 15.1
   銀     (24/ 3)  2271.5     2290.0      2252.0      2280.7     + 13.8
         (23/ 5)  2292.0     2312.0      2275.0      2302.9     + 13.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           189,546       293,206       482,068        (-  7,266)
  銀           45,543        54,926       132,403        (+    447)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,468.61  + 201.94
     17日  148.19/21   1.0880/82   ・ナスダック         15,055.65  + 200.03
     18日  148.17/19   1.0869/71   ・10年米国債利回り      4.14  +   0.04
・NY原油  (24/ 2)   74.08 + 1.52  ・SPDR保有金残高    862.10  -   2.30
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は金が14.8〜16.0ドル高、中心限
月の2月限が15.1ドル高、銀が12.7〜15.1セント高、中心限月の3月限は
13.8セント高。
 金2月限は反発。時間外取引では、ドル高に上値を抑えられる場面も見られたが、パ
キスタンのイラン攻撃などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻され
て堅調となった。日中取引では、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られたが、中東
の緊張の高まりを受けて押し目を買われた。
 銀3月限は中東の緊張の高まりや金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では2007.7〜2019.6ドルの
レンジで推移、前日比10.7ドル高の2017.2ドルとなった。2月限は高寄りし
たのち、ドル高に上値を抑えられる場面も見られたが、パキスタンのイラン攻撃などを
受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られ、2009.1ドルまで下
落した。その後は、中東の緊張の高まりを受けて押し目を買われると、時間外取引の高
値を突破し、2025.2ドルまで上昇した。
 パキスタンのイラン攻撃を受けて中東の緊張が高まった。米軍の親イラン武装組織フ
ーシ派に対する攻撃も続いており、金の支援要因になった。ただ米新規失業保険申請件
数が1万6000件減の18万7000件と2022年9月以来の低水準となったこと
を受けて米国債の利回りが上昇した。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2267.0〜2283.5セントのレンジ
で推移し、前日比6.6セント高の2273.5セントとなった。3月限は高寄りした
のち、ドル高に上値を抑えられたが、パキスタンのイラン攻撃や金堅調を受けて押し目
を買われた。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一服となった。
 日中取引では、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られると、時間外取引の安値を
割り込み、2252.0セントまで下落した。その後は、中東の緊張の高まりや金堅調
を受けて押し目を買われると、買い戻されて2290.0セントまで上昇した。
 1月17日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比10万1658オンス減の
1999万0692オンス、銀は59万6464オンス減の2億8037万9968オ
ンス。

今日の材料
・パキスタン軍は、イランに「テロリストの潜伏場所」があるとして的を絞った攻撃を
実施した。イラン側がこれより前に越境攻撃を仕掛けており、緊張が高まっている。
・11月のユーロ圏の経常収支(休日・季節調整後)は黒字額が246億ユーロと、前
月の323億ユーロから縮小した。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した昨年12月13〜14日の理事会の議事要旨によ
ると、理事会メンバーはインフレ率が目標に向けて低下しつつあると確信する一方で、
金利を高水準に維持することを正当化する多くのリスクがあると認識していた。
・米新規失業保険申請件数は1万6000件減の18万7000件と2022年9月以
来の低水準となった。1月も雇用の伸びが堅調なことを示唆した。市場予想は20万
7000件だった。
・12月の米住宅着工件数は年率換算で前月比4.3%減の146万戸となった。住宅
建設全体の大部分を占める一戸建て住宅の着工件数が大幅減となった。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、インフレ率が予想よりも迅速に低下し
ているという「説得力のある」証拠が今後数カ月で得られれば、自身の従来想定より早
期の利下げに前向きだと述べた。
・米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、米軍が新たにイエメン
の親イラン武装組織フーシ派を攻撃したと明らかにした。紅海に向け発射の準備が整っ
ていたフーシ派の対艦ミサイル2発を「差し迫った脅威」と見なし、攻撃したという。
・米上院は、新たなつなぎ予算案を可決した。
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