金・銀午前=金は総じて反落、上値重いドル建て現物相場と場中の円高から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は総じて反落。金はニューヨーク高とドル建て現物相場の持ち直し受けて値位置を
切り上げる場面も見られたが、場中に1ドル=148円水準に円反発に加え現物相場が
2030ドルを割り込んだ後、上値重く推移していることが重石となり、概ねマイナス
サイドで推移。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が18円安〜22円高、金ミニが27.
0安〜12.5円高、ゴールドスポットが21円高、銀が出来ず。
 午前11時1分現在の出来高は、金が2万0569枚、金ミニが3609枚、ゴール
ドスポットが4161枚、銀が0枚。
【NY金は持ち高修正が続く】
 NY金は利下げ観測を受けて12月末にかけて急浮上し2098.20ドルを付けた
後は急落に転じたものの、2050ドルから大きく下落する場面が見られてもすぐに
2050ドル前後に値を戻す動きを見せている。年明け以降に発表される米経済指標
は、雇用およびインフレの緩和傾向を示しつつも旺盛な個人消費や雇用情勢の底堅さも
同時に窺わせる内容となっているため、3月早期利下げ観測は後退している。23日時
点のSPDR金ETF残高も858.93トンにとどまっており投資用需要が離れた状
汰にあることを示唆している。とはいえ、一方では高近隣環境の長期化が及ぼす米財政
悪化に対する警戒感も強い。NY金4月限は2050ドル台では戻り売りが待ち受け、
頭重い足取りながら、下値堅い足取りを維持すると見られる。
 金先限は夜間取引で9685円まで値を伸ばした後軟化した。ニューヨーク高に伴う
買いも一巡した足取りとなった。円相場は一時1ドル=147.90円台まで反発。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、下値堅く推移。きのうの海外市場では、ドル堅調にもニュ
ーヨーク金が買い戻し先行もようとなり、小じっかりと推移。ニューヨーク金の終了後
に2030ドルを試すまで上昇。アジア市場に入り、2030ドルが抵抗線となり、
2026ドル台までジリ安となる場面があったが、2028ドル台に戻した。
 午前11時現在、2027.32ドルで推移。銀は2241セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2029.69ドル、銀が2235セント。

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