●短期見通し穀物、南米天候リスク低く戻り売り=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、需給緩和評価に加えて、ブラジルの降雨が上値を圧迫する。南米産
の供給不安が後退しているため、需要家の南米産シフトによって、米国産の輸出鈍化の
リスクも警戒されている。価格低下で需要は刺激されやすいが、それが米国産の需給引
き締めにつながらない可能性が高くなっている。売られ過ぎ感から自律反発的な動きも
みられるが、南米の天候リスク蒸し返し、天候相場の終了による生産量の確定まで、戻
り売り優勢の展開が続く見通し。
 大豆は、ブラジルの降雨が上値を圧迫している。ブラジルは干ばつに見舞われたが、
最近の降雨で供給不安の緩和が素直に嫌気される展開になる。加えて、米国産の輸出鈍
化も警戒されている。米在庫水準からみると下げ過ぎ感も強いが、天候相場型の展開に
なるため、オーバーシュート気味の値動きが維持される。1200セントの節目で下げ
止まるか否かが焦点になる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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