【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。ニューヨーク安と円高を受けて売 り優勢で始まった。その後は、円高再開を受けて戻りを売られた。パラジウムの商いは 成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが59〜45円安、プラチナミニが 50.5円安〜変わらず、プラチナスポットが83円安、パラジウムが出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが9154枚、プラチナミニが717枚、 プラチナスポットが5323枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは景気減速懸念やドル高が圧迫】 プラチナは景気減速懸念やドル高が圧迫要因になった。1月の独IFO業況指数は 85.2で昨年12月の86.3(改定値)から予想外に低下した。低下は2カ月連 続。予想は86.7だった。第4四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比 3.3%増と前四半期の4.9%増から伸びが鈍化したが、市場予想の2%増を上回っ た。一方、欧州中央銀行(ECB)理事会で金利据え置きが決定されたが、ラガルドE CB総裁が夏の利下げを示唆したことを受けてドル高に振れた。中国の株安対策を受け て株安が一服したことは下支え要因だが、上海プラチナの出来高は伸び悩み、中国勢は 安値拾いの買いを見送っている。29日に香港の裁判所で開かれる審理で、中国恒大集 団の清算を支持する方針であるという。 プラチナ先限は夜間取引で4253円まで下落した。ニューヨーク安と円高が圧迫要 因になった。円相場は1ドル=147円台後半で円高が再開した。1月の東京都の消費 者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したが、ドル売りとなった。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、もみ合い。朝方の893.56ドルから、ドル安が 下支えになった。 午前11時現在、プラチナは892.80ドル、パラジウムが937.79ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが905.89ドル、パラジウムが963.62 ドル。 MINKABU PRESS
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