［本日の見通し］石油＝下落、米国の作戦開始は天候次第

　原油の２０２４年６月限は４ケタ安。ただ、夜間取引で売りは一巡している。
　米ＣＢＳによると、米国ではシリアやイラクにおける複数の標的に対する報復作戦が
承認された。米当局者の発言として伝わっている。シリアとヨルダンの国境付近の米軍
基地が攻撃を受け、米兵が殺害されていることから、イスラエルがガザ地区へ侵攻を開
始してから最大規模となる米国の軍事作戦が始まる見通し。作戦は数日間にわたり、イ
ラン人やイランに関連する施設も含まれるもよう。民間人に被害が及ばないよう、攻撃
開始のタイミングは天候次第であるという。
　ただ、イラン人が標的となった場合、イラン政府は報復を予告している。米国として
はイランとの対立激化を望んでいないと繰り返し表明しているものの、米国の報復作戦
が始まるとイランの応戦は必至だろう。
　時間外取引でニューヨーク原油３月限は前日比０．３８ドル高の７４．２０ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは７３．９０〜７４．３３ドル。
　原油６月限の予想レンジは６万９５００円から７万０５００円、ガソリン先限は８万
０５００円から８万１５００円、灯油先限は８万２０００円から８万３０００円。
MINKABU PRESS

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