シカゴ大豆市況=大幅続落、ドル高や中国の景気不安で輸出低迷懸念強まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/03   1,203.25    1,208.25    1,186.75    1,188.50     -14.75
   2024/05   1,213.75    1,218.25    1,197.00    1,198.25     -15.50
   2024/07   1,223.50    1,228.50    1,207.25    1,208.25     -15.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       179,920        228,619         758,067  ( +10,094)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月7日−2月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
(1日付。2日付は日本時間午前6時現在、未発表。)
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 大豆は軒並み大幅続落。終値の前営業日比は15.50〜8.25セント安。中心限
月の3限月の終値は14.75セント安の1188.50セント。
 中国の景気不安とブラジルの輸出増加観測が米国の輸出を圧迫するとの懸念がくすぶ
るなかで発表された強気な米雇用統計を受けてドル買いの動きが広がり、売り優勢で運
ばれた。金、原油市場の軟調な足取りも重石となり3月限は昨年6月8日以来の水準ま
で軟化した。

 3月限は1203.25セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引では
1208.25セントの高値を付ける場面が見られた後に軟化しながらも欧州の時間帯
を終えるまで1200セントが下値支持線として意識された。ただ、シカゴの時間帯を
迎えると崩れ、引けにかけて下値を探る足取りを展開。1186.75セントの安値に
達し、安値を離れた後の戻りは鈍く。この日の安値に近い水準で終えた。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(現地情報を要約)。

<ブラジル産地>
 南部では今後数日間は降雨が発生する見通し。この雨は週末にはパラナ州に到達す
る見通し。一方の産地北部ではこれまでの雨で若干の土壌水分が過多となり、農作業が
鈍化。ただ、現時点の収穫及びサフリーニャコーンの作付ペースは平年並を維持。

<アルゼンチン産地>
 週末を通して高温乾燥になり、これを受けた作柄悪化が懸念される。この数日の最高
気温は西部および南部全域で38℃に達し、来週もこの熱波が続くだろう。土壌水分の
乾燥が進んでいるおり、結実期を迎えている穀物の作柄悪化が懸念される。2月5日の
週に降雨が発生する可能性がある。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 2日から4日にかけてコロラド州およびネブラスカ州西部では低気圧が到来し降雨ま
たは降雪が発生。これらの地域では来週後半にも降雨が発生する見込み。これらの雨は
小麦にとって慈雨となる。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油はともに大きく値を落とした大豆に追随安。大豆粕は主
要輸出国のアルゼンチンからの供給が増加する時期を迎えるなかでのドル高傾向がいや
気されて下げ幅が大きくなった。大豆粕の期近3月限は前日比4.90ドル安の
356.80ドルで引けた。
今日の材料
・ブラジル産地中北部では降雨により土壌水分は過剰気味。現在の収穫および作付
 ペースは平年並。
・アルゼンチン産地では週末を通して高温乾燥に。来週には降雨が見込まれるが作柄
 悪化が懸念される。
・米プレーンズ中部の小麦産地では降雨または降雪。小麦にとっての慈雨。
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