海外市況サマリー(6日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,051.4  +  8.5    シカゴ大豆   2024/ 3  1,199.50  + 3.25
NY銀   2024/ 3 2,247.8  +  5.6    シカゴコーン  2024/ 3    438.75  - 4.00
NYプラ  2024/ 4   911.0  +  7.5    NY原油   2024/ 3     73.31  + 0.53
NYパラ   2024/ 3   951.40 - 4.70    ドル・円              147.90  - 0.78
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は147.90円台で推移
 NY市場のドル円は午前中、1ドル=148円台で取引となった後、午後になり、
147円台後半に下落した。
 一連のイベント前は次の展開待ちの雰囲気も出ていた為替相場だが、イベントを通過
して、年初からのドル高の流れを再確認している。ただ、ドル円についてはいまのとこ
ろ、148円台後半の水準に苦戦した。ユーロ円やポンド円といった対クロスで円が買
われており、ドル円の上値を抑えた。
 円は日銀のマイナス金利解除観測の強まりにもかかわらず、年初から対ドルで最も下
落している通貨の1つ。為替市場が年初からの流れを再確認しているとすれば、いずれ
148円台後半の上値抵抗を突破ならば、150円を試す展開も有り得るとの見方もあ
った。
◎NY貴金属=総じて上昇、米国債の利回り低下やドル安で
 ニューヨーク金、銀は反発。
 金4月限は反発。時間外取引では、中東の緊張の高まりや米国債の利回り低下を受け
て買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて上げ一服となった。日中
取引では、米国債の利回り低下やドル安を受けて買い優勢となった。
 銀3月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、中東の緊張の高まりや金堅調、中国の株安
対策を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて上げ一服とな
った。日中取引では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて押し目を買われた。
 パラジウム3月限は欧州時間に戻り売り圧力が強まったのち、ドル安や他の貴金属の
堅調を受けて下げ一服となった。
◎LME=アルミ・銅はアジアや米株高を受けて反発、ニッケルは続落
 アルミ3カ月物は反発。2206ドルで小安く取引を開始。しばらく低迷し2203
ドルの安値まで値を落としたが、アジア株高を手掛かりにして浮上。欧州の時間帯を終
えるまで2220ドル台前半での高下となっていたが、米国の時間帯を迎えると米株高
を手掛かりにした買いが広がり、一時2242ドルまで上昇。終盤に転売を受けて上げ
幅を縮小したが、プラスサイドは維持して引けた。
 銅3カ月物は反発。8375ドルで堅調に寄り付いた後もアジア株高を受けた買いが
膨らみ8428ドルの高値まで上昇。戻り待ちの売りを受けて欧州の時間帯にかけて値
を落とし、暫く8400ドルを上値抵抗線とするもちあいが続いた。しかし、米株高を
手掛かりにした買いを受けて終盤に浮上し、8400ドル台を維持したまま引けた。
◎NY原油=続伸、パレスチナを巡る対立は継続へ
 ニューヨーク原油は続伸。
 中東情勢の混乱が継続する見通しであることが相場を支えた。イスラエルと武装組織
ハマスの停戦案が協議されているものの、双方が納得する内容にはたどり着けておら
ず、パレスチナを巡る武力衝突が続くとみられている。また、今回の虐殺でパレスチナ
自治区の死者数は3万人の大台に近づきつつあり、停戦が合意に至ってもシオニズムを
支持する国への攻撃が止まない可能性も意識されている。米国や英国など連合軍による
空爆を受けつつ、イエメンのアンサール・アッラー(フーシ派)は紅海で船舶への攻撃
を続けており、供給網は正常化していない。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高に連動した。
◎シカゴ大豆=大豆は期近から期中が続伸、コーンは期近が下落
 大豆は期近から期中が続伸。
 8日に米農務省(USDA)月例需給報告の発表を控えて玉整理基調が強まるなか、
これまでの下落の後で買戻し優勢となった。ただ、米利下げ観測後退に伴うドル買いの
動きが重石となり上げ幅は限られた。

 コーンはまちまち。期近が下落。
 8日発表の米農務省(USDA)月例需給報告を前にして玉整理主体となった。全体
的に狭いレンジ内での高下となるなか、米利下げ観測が後退する中でのドル買いの動き
とこれが輸出を圧迫するとの警戒感や、主要供給国であるアルゼンチンの23/24
穀物年度の生産量が高温乾燥に見舞われた前年度から大きく回復するとの見通しが重石
となり3月限は売り優勢で運ばれた。

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