[今日の視点]ゴム=売り優勢、上海夜間安や円高を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 ゴム相場は、夜間取引の引けと比べ、水準を引き下げて寄り付くとみる。

 上海ゴムの中心限月5月限の夜間取引は前営業日比115元安の1万3275元。ド
ル円は1ドル=147.90円前後とJPXゴムRSS3号の夜間取引の引けと比べ、
85銭前後の円高で推移している。

 2月6日の米株式市場はNYダウ工業株30種平均株価が前営業日比141ドル高の
3万8521ドル、ナスダック総合株価指数は同0.07%上昇、NY原油期近3月限
は同0.53ドル高の73.31ドルとなった。

 今日のJPXゴムRSS3号は、上海夜間が下落したことやドル・円がやや円高に振
れたことを受けて、売りが先行する展開となりそうだ。ただ、夜間取引ですでに大きく
水準を引き下げている限月もあり、寄り付きでの下げ幅は限られる可能性がある。中盤
以降は、産地相場次第となるとみる。
 ゴムRSS3号の期先1月限は287.0〜288.0円前後で寄り付きそうだ。
今日の予想レンジは283.0〜290.0円前後としたい。活発限月の期中7月限
は、278.0〜280.0円前後で寄り付くと予想する。

 TSR20の期先2025年2月限は227.0〜231.0円前後で寄り付きそう
だ。本日の予想レンジは225.0〜233.0円前後と考えたい。

【2月6日のゴム・レビュー】
 ゴムRSS3号は、総じて反落。寄り付きでは、上海夜間やドル・円ともに小動き
となったことから、手掛かり材料難となり、方向感に欠ける展開となった。中盤に入る
と、上海ゴムや産地相場が小じっかりと推移したにもかかわらず、直近の上昇に対する
調整安場面となり、売りが先行した。終盤も売り物がちの展開となった。TSR20は
出来ず。

 大引けのRSS3号は、前営業日比5.1円安〜3.6円高、活発限月の7月限は
5.1円安の284.0円、期先25年1月は同変わらずの288.0円。総出来高
は1558枚。TSR20の帳入値は全限が同変わらず。
 夜間取引のRSS3号は、続落。前営業日比15.6〜2.5円安。活発限月の7月
限は同3.4円安の280.6円、期先1月限は出来ず、総出来高は641枚、TSR
20は出来ず。

【ゴムRSS市場の投資部門別取引状況(単位=枚)】
       自 己  委 託    法 人    個 人    海外投資家    証券会社
1月第4週   +   3    -   3     - 16     -  291    +     329    -     25
1月第3週   +   3    -   3     + 42     -  231    +     185    +      1
1月第2週   -  24    +  24     - 31     -   19    +      11           1
1月第1週   -   5    +   5     +  1     -   61    +      65           0
(注 数値はネット、+は買い越し、-は売り越し)

【ゴムTSR20市場の投資部門別取引状況(単位=枚)
        自 己  委 託    法 人    個 人    海外投資家    証券会社
1月第4週       0       0        0         0            0           0
1月第3週       0       0        0         0            0           0
1月第2週       0       0        0         0            0           0
1月第1週       0       0        0         0            0           0
(注 数値はネット、+は買い越し、-は売り越し)

<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】14:00 景気動向指数 2023年12月速報(内閣府)
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】22:30 貿易収支 2023年12月(商務省)
【経済】2/8 05:00 消費者信用残高 2023年12月(FRB)
【工業】2/8 00:30 週間石油統計(EIA)

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