NY金・銀市況=金は小幅続伸、米国債の利回りは上昇再開

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 4)  2052.6     2061.3      2046.4      2051.7     +  0.3
          (24/ 6)  2072.0     2080.9      2066.2      2071.5     +  0.3
   銀     (24/ 3)  2250.5     2253.5      2228.5      2236.0     - 11.8
         (23/ 5)  2271.5     2273.5      2250.0      2257.6     - 12.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           121,138       134,435       419,121        (+  1,092)
  銀           64,776        52,288       147,333        (+  2,891)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,677.36  + 156.00
      6日  147.84/86   1.0756/58   ・ナスダック         15,756.64  + 147.64
      7日  148.17/19   1.0772/74   ・10年米国債利回り      4.10  +   0.02
・NY原油  (24/ 3)   73.86 + 0.55  ・SPDR保有金残高    847.69  -   4.04
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は小幅続伸、銀は反落。終値の前日比は金が0.1〜0.7ドル高、
中心限月の4月限が0.3ドル高。銀が12.1〜11.2セント安、中心限月の3月
限は11.8セント安。
 金4月限は小幅続伸。時間外取引では、買いが一巡し、上げ一服となった。欧州時間
に入ると、ドル安一服に上値を抑えられた。日中取引では、米国債の利回り低下を受け
て買い優勢となったが、ドル安が一服すると、利食い売りなどが出て上げ一服となっ
た。
 銀3月限はドル安一服や金に利食い売りが出たことを受けて反落した。
 ニューヨーク金4月限は小幅続伸。時間外取引では2046.4〜2052.6ドル
のレンジで推移、前日比2.2ドル安の2049.2ドルとなった。4月限は高寄りし
たのち、ドル安となったが、買い一巡後の利食い売りなどが出て上げ一服となった。欧
州時間に入ると、ドル安一服に上値を抑えられた。
 日中取引では、米国債の利回り低下を受けて買い優勢となった。時間外取引の高値を
突破し、2061.3ドルまで上昇した。その後は、ドル安一服を受けて利食い売りな
どが出て上げ一服となった。
 米国の商業用不動産に対する懸念が欧州に飛び火し、ドイチェ・ファンドブリーフバ
ンク(PBB)の社債が急落した。同行は引当金を積み増したと予定外の発表を行っ
た。また昨年12月の独鉱工業生産指数は前月比1.6%低下し、下落率は市場予想
0.4%低下より大きかった。米国債の利回りが低下したが、欧米の金融当局者の利下
げに慎重な発言を受けて利回り上昇が再開し、ドル安が一服した。欧州中央銀行(EC
B)のシュナーベル専務理事は、ECBは利下げに忍耐強く取り組むべきとの認識を表
明した。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、連邦準備理事会(FRB)は年
内に2〜3回の利下げを実施する公算が大きいとの見方を示した。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2229.0〜2253.5セントのレンジ
で推移し、前日比11.3セント安の2236.5セントとなった。3月限は高寄りし
たのち、金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて下
げ幅を拡大した。
 日中取引では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて押し目を買われ、2252.5
セントまで戻した。その後は、ドル安一服や金に利食い売りが出たことを受けて反落
し、2228.5セントまで下落した。
 2月6日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比3万3267オンス減の1903
万8642オンス、銀は89万6263オンス減の2億7463万3616オンス。

今日の材料
・中国国務院(内閣に相当)は株式市場が混乱する中、中国証券監督管理委員会(証監
会)の易会満主席を交代させる人事を決定した。
・イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は、インフレ圧力が徐々に和ら
ぐに伴い、利上げの必要性が後退したとの見方を示した。
・12月の独鉱工業生産指数は前月比1.6%低下し、下落率は市場予想0.4%低下
より大きかった。7カ月連続で下げた。
・ニューヨークと日本の銀行を直撃している米商業用不動産市場の問題は今週、欧州に
も飛び火し、影響拡大への懸念を強めている。ドイツ金融機関のドイチェ・ファンドブ
リーフバンク(PBB)も犠牲になった。不動産セクターへのエクスポージャーに対す
る懸念から社債が急落した。
・欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、ECBは利下げに忍耐強く取り
組むべきとの認識を表明。借り入れコストの低下はユーロ圏経済に悪影響を与え、イン
フレ「再燃」のリスク要因となり得ると述べた。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、連邦準備理事会(FRB)は年内に2
〜3回の利下げを実施する公算が大きいとの見方を示した。ただ、インフレに関する一
段の情報が得られれば、自身の見解を変える可能性もあるとした。
・12月の米貿易収支の赤字額は前月比0.5%増の622億ドルだった。市場予想の
622億ドルに合致した。11月の赤字額は632億ドルから619億ドルに修正され
た。
・米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は、インフレ率が低下し続けることを
「楽観視」しているとしながらも、政策立案者は金利を引き下げる前に、それが事実で
あることをより確信する必要があると付け加えた。
・イスラム組織ハマスは、エジプトやカタールなど4カ国が提示したパレスチナ自治区
ガザにおける休戦案への回答として、135日間にわたる3段階の休戦を提案した。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザでの完全勝利は手の届くとこ
ろにあると述べ、イスラム組織ハマスが提示した休戦案を拒否する姿勢を示した。
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