NY原油市況=小幅続伸、中国勢が不在で動意は鈍い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/03     76.60       77.09       75.54       76.92        + 0.08
  2024/04     76.54       77.00       75.49       76.82        + 0.05
  2024/05     76.37       76.83       75.39       76.65        + 0.04
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     402,988             761,314             1,777,106    ( - 20,022)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/03     291.96    - 4.46
                            2024/04     283.77    - 3.36
         改質ガソリン       2024/03     236.73    + 2.78
                            2024/04     259.12    + 2.25
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.05〜0.08ドル高。その他の限月は0.03〜0.38ドル高。
 中国勢が春節で不在で、動意は限られた。春節による中国市場の休場は今週いっぱい
続く。ただ、中東情勢の不透明感が下値を支え、先週上昇した後の反動安は限られた。
イスラエル軍は難民が密集しているパレスチナ自治区ガザ最南部ラファの空爆を開始し
ており、ラファへの地上侵攻を行う見通し。ラファにハマスの戦闘員が潜伏していると
いう。
 13日の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えた模様眺めムードも値動きを抑制
した。物価上昇率の鈍化が続く見通しで、米金融当局者の発言から米利下げ開始時期を
探る局面が続いている。金融緩和は原油市場の支援要因。
 シリア外相がイスラエルに対する戦争を準備していると述べたことは買い手掛かり。
イスラエルに占領されているゴラン高原の奪還を示唆している。いつ、どのように戦争
へ突入するのかはシリア政府次第であるとも述べた。
 時間外取引でニューヨーク原油は軟調。通常取引開始を控えて75.54ドルまで下
落した。ただ、その後は下げ幅を消し、一時77.09ドルまで強含み。
 改質ガソリンは上昇。ヒーティングオイルは反落。原油相場の方向感が限定的で、石
油製品の売り買いは交錯した。
今日の材料
・紅海でイラン向けの船舶に攻撃=報道
・エジプト、ガザ地区との国境付近に大規模な防空システム部隊を配備
・イスラエルの安全のため女性や子供を射殺しろ=イスラエル国家安全保障大臣
・さもなければ10月7日が繰り返される=同上
・バイデン米大統領がネタニヤフ首相に激怒=報道
・国際社会はイスラエルへの武器供与を見直す必要があるかもしれない=ボレルEU外
交安全保障上級代表
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