海外市況サマリー(14日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,004.3  -  2.9    シカゴ大豆   2024/ 3  1,170.50  -15.75
NY銀   2024/ 3 2,238.7  + 23.3    シカゴコーン  2024/ 3    424.25  - 6.50
NYプラ  2024/ 4   897.3  + 18.4    NY原油   2024/ 3     76.64  - 1.23
NYパラ   2024/ 3   935.00 +74.50   ドル・円              150.50  - 0.31
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は150.50円台で推移
 NY為替市場でのドル円は150円台での推移が続いた。東京時間に戻り売りに押さ
れたが、海外市場に入って買い戻された。150.40円付近まで下落後、150.
75円付近まで買い戻される場面があった。
 前日の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買いが強まり、ドル円は150円を
突破した。ショート勢の巻き戻しや、テクニカル勢の追随買いなどを巻き込み、150
円台後半まで上昇している。
 米CPIは、FRBの早期利下げ期待を正当化する内容ではなかったことから、市場
は利下げ期待の修正を迫られた。短期金融市場では3月利下げの可能性がほぼ無くなっ
たほか、5月の可能性も35%以下に大きく後退。6月までなら78%程度、完全織り
込みは7月以降にずれ込んでいる。

◎NY貴金属=金は小幅続落、米利下げ観測後退もドル高一服
 ニューヨーク金は小幅続落、銀は反発。
 金4月限は小幅続落。時間外取引では、米国債の利回り上昇が一服したが、米連邦準
備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて軟調となった。日中取引では、ドル高一
服やシカゴ地区連銀総裁の発言を受けて下げ一服となった。
 銀3月限は米国債の利回り上昇が一服したことやドル高一服を受けて買い優勢となっ
た。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、米国債の利回り上昇が一服したが、米連邦
準備理事会(FRB)の利下げ観測後退に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、予想
以下の英消費者物価指数(CPI)などを受けて地合いを引き締めた。日中取引では、
米国債の利回り上昇が一服したことやドル高一服を受けて買い優勢となった。
 パラジウム3月限は予想以下の英消費者物価指数(CPI)などをきっかけに買い戻
されると、ドル高一服を受けて堅調となった。

◎LME=アルミ・ニッケルは買い戻され堅調、銅はドル買いが重石で反落
 アルミ3カ月物は小幅反発。2222.50ドルで小安く取引を開始。その後も欧州
の時間帯にかけてじり安となり一時2207.50ドルの安値を付けた。米国時間を迎
えると売り警戒感が強まったことで急速に地合いを引き締めて一時は2240.50ド
ルまで浮上。転売で値を崩す動きも見られたが2236ドルを割り込むと買い戻され、
小高く推移し、小じっかりと引けを迎えた。
 銅3カ月物は反落。8219.50ドルと売り先行で取引を開始。アジアの時間帯は
8215ドルが上値抵抗線として意識される足取りとなり、この中で8188.50ド
ルの安値を付けた。欧州の時間帯を迎えると地合いを引き締めて8240ドル台後半に
達し、米国の時間帯には8253.50ドルの高値を付ける場面も見られた。しかし米
利引き下げ後退観測を受けたドル買いの動きが重石となり、引けにかけて値位置を切り
下げた。8200ドルを下回ったところで買い戻されながらも戻りは限られ、この日の
安値圏で引けを迎えた。
◎NY原油=反落、米原油在庫が大幅に増加
  ニューヨーク原油は反落。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が前週比1201万
8000バレル増と大幅な積み増しとなったことが売りを誘った。製油所稼働率が
80.6%まで一段と低下し、原油消費量が急減している。製油所稼働率は2022年
12月以来の低水準。年初の大寒波を経て、定期改修入りする製油所が多い。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動し
た。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近から大幅続落、コーンは総じて反落
 大豆は期近から大幅続落。
 前日に続き米早期利下げ観測の後退とこれに伴うドル高傾向が弱材料となった。ま
た、ブラジル、アルゼンチンでの降雨による生育環境改善見通しも引き続き上値圧迫要
因となった。

 コーンは総じて反落。
 米利下げ観測後退に伴うドル買いの動きを受けて輸出が圧迫されるとの懸念から売り
優勢となった。また、ロシアの供給増が警戒される中でドル買いの動きが強まったこと
を受けて小麦が大きく値を崩したことも弱材料となった。この日、3月限は再び一代の
安値を更新。
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