シカゴコーン市況=総じて反落、米利下げ観測後退に伴うドルの先高感で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/03    430.75      431.00      422.25      424.25      - 6.50
   2024/05    443.25      443.25      435.00      437.25      - 6.00
   2024/07    452.50      453.00      445.25      447.25      - 5.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       496,094         389,328      1,610,391 (+ 17,294)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(2月9日までの週)
 生産量:日量108万3000バレル (前週比  5万バレル増)
 在 庫: 2581万バレル     (前週比103万1000バレル増)
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月20日−2月24日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 コーンは総じて反落。終値の前営業日比は6.50〜1.50セント安。期近3月限
は6.50セント安の424.25セント。期近3、5月限を含み、複数の限月が一代
安値を更新。
 米利下げ観測後退に伴うドル買いが根強く、ドルの先高感が強く、輸出が圧迫される
との懸念から売り優勢となった。また、ロシアの供給増が警戒される中でドル買いの動
きが強まったことを受けて小麦が大きく値を崩したことも弱材料となった。この日、3
月限は再び一代の安値を更新。
 3月限は430.75セントで取引を開始した直後に431セントの高値を付けた。
その後、値位置を落としながらも欧州の時間帯を終えるまで428セントを下値支持線
とする高もみとなったが、シカゴの時間帯を迎えると軟化。一時は422.25セント
の安値を付けた後に買い戻されたが、戻りは浅く低迷したまま引けを迎えた。
 米エネルギー省発表の2月9日までの週における1日当たりの平均エタノール生産量
は前週比5万バレル増の108万3000バレルだった。一方、2月9日時点のエタノ
ール在庫は前週比103万1000バレル増の2581万バレルだった。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。
<ブラジル産地>
 産地中部の降雨は局地的が発生、一方の南部および東部ではアルゼンチンから移動し
てきた低気圧の影響でまとまった雨量を伴う降雨となっている。これまで土壌水分の乾
燥が促されてきた南部にとってこの雨は慈雨。今後も週末までには広い範囲でまとまっ
た雨量を伴う降雨が発生する見通し。大豆の収穫とサフリーニャコーンの作付のペース
鈍化を招くが、ほとんどの穀物にとって慈雨になるだろう。なお、南部では来週から再
び少雨傾向となる見込み。

<アルゼンチン産地>
 まとまった雨量を伴う降雨が発生しており土壌水分が回復し穀物の状態も安定。週末
には新たな低気圧が到来する見込み。
 シカゴ小麦は大幅下落。ロシアからの供給増が見込まれるなかにもかかわらず、米国
の早期利下げ観測が後退し、ドルの先高感が強いことで、米国の輸出が圧迫されるとの
警戒感が強まり売り優勢で運ばれた。期近3月限は前日比12.00セント安の
585.50セントで引けた。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 15日から16日にかけて新たに低気圧が到来し、より多くの降雨または降雪となる
もよう。来週も同様に低気圧が到来する見込み。この低気圧の移動と到来の影響で、気
温は大きく高下するだろう。
今日の材料
・ブラジル産地中部では雨がちな天気が続く。
・ブラジル南部産地では降雨が発生し土壌水分は回復へ。ただし来週は少雨傾向。
・アルゼンチンのコーン及び大豆産地では降雨となり生育環境は改善。
・米小麦産地では慈雨が見込まれる。
・2月9日までの週における1日当たりの平均エタノール生産量は前週比5万バレル増
 の108万3000バレル。
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