●短期見通し穀物、展望会議も上値重い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、需給緩和評価の上値圧迫が続く見通し。特に南米の生産環境が総じ
て良好なことが、相場を下押しする展開が続く見通し。8日の米農務省(USDA)需
給報告ではブラジル産の生産高が引き下げられるも、トウモロコシ相場の上昇はみられ
なかった。15〜16日のアウトルック・フォーラムが次のイベントリスクになるが、
トウモロコシ相場を押し上げるような報告内容は想定できない。現物市場の安値拒否で
値崩れの必要性は乏しいが、過熱感を抱えたダウントレンドが続く見通し。
 大豆は、南米産の大量供給が行われるとの見通しが上値を圧迫する展開が続く。既に
収穫作業も始まっているが、南米産供給が国際需給を緩める。その影響で米国産の輸出
低迷傾向も強まろう。トウモロコシと同様に現物市場が安値低迷を見せているが、まだ
底入れ感は乏しい。15〜16日のアウトルック・フォーラムがイベントリスクになる
が、これも大豆相場を押し上げるような報告内容は想定しづらい。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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