●論点解説金、1月CPIを当局者は冷静に消化している=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は1月消費者物価指数、1月卸売物価指数で予想以上に強いインフレ圧力が示さ
れたが、金相場は落ち着きを取り戻しつつある。米連邦準備制度理事会(FRB)の利
下げ着手に対する慎重姿勢が支持される統計になったが、1ヵ月分の統計が予想を上回
ったからといって、直ちに米金融政策見通しが大きく変わることはない。消費者物価指
数の発表後も複数の当局者がディスインフレ傾向に自信を示しており、利下げ着手のタ
イミングを探る基本環境には変化が生じない。もちろん、2月、3月と前月比での伸び
が加速すると米金融政策の先行き不透明感は高まるが、現状ではそこまでの危機的状況
にはない。米金融当局者から1月消費者物価指数に対して大きな反応がみられると、米
金利上昇・ドル高が金相場を下押しする動きが強化される所だったが、そうした展開は
回避されている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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