NY原油市況=反落、需要見通しの不透明感が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/ 3     78.98       79.80       77.67       78.18        - 1.01
  2024/ 4     78.34       78.56       76.80       77.04        - 1.42
  2024/ 5     77.90       78.06       76.41       76.62        - 1.36
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     818,002            1,014,340            1,665,402    (- 19,420)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/03     273.15    - 7.51
                            2024/04     267.87    - 7.34
         改質ガソリン       2024/03     227.74    - 5.86
                            2024/04     250.86    - 6.97
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.42〜
1.01ドル安。その他の限月は1.36〜0.84ドル安。
 世界的な需要見通しの不透明感が重しとなった。世界最大の石油消費国である米国で
は高水準の政策金利が維持され、景気が悪化するリスクが意識されている。世界最大の
原油輸入国の中国では、中国人民銀行(PBOC)が最優遇貸出金利(LPR)のう
ち、住宅ローン金利の目安となる期間5年超の金利を4.20%から3.95%に引き
下げたことから、景気下振れ懸念が強まった。
 中東情勢の不透明感は下支え要因。イスラエルのネタニヤフ首相は断食月までにパレ
スチナ自治区ガザ南部のラファへ地上侵攻を開始すると予告しており、軍事侵攻が始ま
った場合の死者数は激増する可能性が高く、反イスラエル国家の動きが警戒される。
 紅海やアデン湾でイエメンのアンサールアッラー(フーシ派)による商船攻撃が続い
ていることも支援要因。米国や英国の艦隊が航海の安全確保に努めているものの、被害
は拡大している。イエメン本土への空爆にも目立った効果は見られない。
 時間外取引で4月限は下落。通常取引序盤には一時下げ幅を縮小したが上値は重く、
その後は76.80ドルまで下げ幅を拡大した。
 改質ガソリンは反落。ヒーティングオイルの期近は続落。原油安に連動した。
今日の材料
・エジプト、ドル建て取引を公式に停止
・中露、商業取引でドルの使用を完全に停止すると発表
※本文中の限月を4月限に変更します。
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