●週間見通し原油、中東緊迫の間は押し目買い＝マーケットエッジ

　前週は７０ドル台後半で揉み合う展開になった。中東の地政学リスクのサポートが続
き、高値は７８．９２ドルとなっている。１月２９日以来の高値を更新した。しかし、
その後は調整売りが上値を抑え、週末にかけては７６ドル台中盤まで軟化する不安定な
地合になった。中東情勢が最大の関心事になる中、戻り高値を更新している。ただし、
需給のタイト感は乏しいだけに、高値では調整売りが上値を抑え、結果的に明確な方向
性は打ち出せていない。
　今週も高値圏での取引が続く見通し。中東情勢が不安定化している限りにおいて、フ
ァンドの押し目買いが下値を支えよう。特に中東情勢に混乱が報告されると、瞬間的に
80ドルを試す可能性もある。一方で、改めてイスラエル、米国などが２３日に休戦協議
を行ったことが確認されている。休戦案策定といった動きがみられると、７０ドル台前
半まで急反落する可能性がある。上昇局面では戻り売りの妙味も浮上し始めている。中
東関連のヘッドラインに柔軟な対応が求められる。
　予想レンジは７４．００〜８９．００ドル。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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