[今日の視点]とうもろこし=期先はシカゴ安値更新から下げ幅拡大余地あり

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 とうもろこしは、シカゴコーンの安値模索が続き、23日の取引で中心限月の期近3
月限が400セント割れで引けたことを背景に期先から売り優勢か。とうもろこし市場
は市場参加者が少なく、期先1、3月限はシカゴ市場の下値模索を映していないが、
300〜500円程度の下落まで下げ幅拡大の余地あり。シカゴ期近3月限、円相場1
ドル=150.50円からの換算値は480円安。

 夜間取引で期先3本が下落。先限は20円安ながら、最も取組高の多い期先11月限
は500円安の3万6350円で引けた。11月限は一時、1月4日以来の安値となる
3万6110円まで下落。まだ安値更新には至っていないが、売り方に有利な値位置に
ある。先限は今月15日の安値3万6760円が支持線だが、3万6760円割れとな
ると、一気に3万6500円台まで値を崩すリスクあり。
 シカゴコーンは下値模索を継続。大豆、小麦とも軟調な展開、南米産の収穫期を控え
ハーベスプレッシャー(収穫期の売り圧力)が強まりやすい環境下、23日に発表され
た週間輸出成約高が100万トン割れとなり、前週より減少したことなどが弱材料視さ
れ、主要限月である期近3、5月限が一代安値を更新した。自律修正高はあるが、当面
は安値圏で低迷か。
 JPXとうもろこし先限の寄り付き予想は3万6800〜3万7000円。本日の日
中取引の予想レンジは3万6500〜3万7020円。小口の売買で乱高下する可能性
から広めのレンジ予想。
<今日の予定>
◆ アメリカ ◆
【経済】2/27 00:00 新築住宅販売 2024年1月(商務省)
【農産】2/27 01:00 週間穀物輸出検証高(USDA)
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*予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。
*海外の発表時間は日本時間で表示してあります。

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