金・銀午前=金が続伸、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は続伸、銀は先限が下落。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その
後は、ドル建て現物相場の上げ一服や円安一服に上値を抑えられたが、押し目は買われ
た。銀は夜間取引で先限が下落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が32円安〜33円高、金ミニが
16.0〜49.0円高、ゴールドスポットが45円高、銀が1.3円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が4万0744枚、金ミニが6430枚、ゴール
ドスポットが1万0313枚、銀が2枚。
【NY金は米国債の利回り低下で押し目を買われる】
 金は米国債の利回り低下が支援要因になった。米新規失業保険申請件数の減少を受け
てドル高に振れたが、米国債の利回り低下を受けて押し目を買われた。米新規失業保険
申請件数は1万2000件減の20万1000件となった。事前予想は21万8000
件。予想外に減少したことで、雇用が引き続き堅調に伸びていることが示唆された。た
だ欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、早けれ
ば3月にも利下げに踏み切るべきとの認識を示した。ECB理事会で最もタカ派的とさ
れるシュナーベル理事は、インフレ期待は抑制されており、企業が急速な賃金上昇の一
部を吸収し始めているという証拠をECBが確認していると述べた。ECB当局者の発
言をきっかけに米国債の利回りが低下した。今週は1月の米個人消費支出(PCE)デ
フレータなどの発表がある。
 パレスチナ自治区ガザの停戦交渉が23日、パリで開かれた。交渉は米国やエジプ
ト、カタールが仲介し、イスラエルは交渉団を派遣した。一時的な停戦と人質解放で大
筋合意に至ったと伝えられた。イスラエル戦時内閣が承認し、ハマス側も合意すれば、
具体的な交渉に入る可能性があるという。ただイスラエルのネタニヤフ首相は25日、
交渉で合意できたとしてもハマスを壊滅するため、ガザ地区南部のラファへの地上作戦
については、あくまでも踏み切る考えを強調した。
 金先限は夜間取引で昨年12月以来の高値9861円を付けた。ニューヨーク高が支
援要因になった。日中取引では9809円で押し目を買われた。円相場は1ドル=
150円台半ばで円安が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場では、米国債の利回り低下を受け
て押し目を買われた。アジア市場では、朝方の2034.62ドルから、ドル高を受け
て軟調となった。
 午前11時現在、2031.51ドルで推移。銀は2282セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2029.95ドル、銀が2294セント。

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