日経平均株価 始値 22195.19 高値 22299.39(14:04) 安値 22038.40(09:52) 大引け 22270.39(前日比 -1.38 、 -0.01% ) 売買高 14億0040万株 (東証1部概算) 売買代金 2兆3501億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は小幅続落、米株安を受け朝方売り先行もその後一貫して戻り足に 2.トランプ政権の通商政策に対する懸念くすぶり、原油価格急騰も見送り要因 3.取引時間中に為替市場でドルが買い戻され、つれて日経平均も切り返す 4.原油高を背景に資源関連株が買われ、空運や金融関連株に売りが目立つ展開 5.ソニーが売買代金トップで上昇、ソフトバンクやNTTなど売りに押される ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは165ドル安と反落した。朝方は買いが先行したが、クドロー国家経済会議委員長が、トランプ大統領は中国に対する姿勢を緩めないと伝えると中国関連株中心に売りが膨らんだ。 東京市場では、朝方は米株安を引き継ぎ大きく売り優勢となったが、その後は主力株中心に買い戻され日経平均株価は一時プラス圏に浮上する場面もあった。 28日の東京市場は、朝方はリスクオフのムードが強かった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が下落し、ハイテク株比率の高いナスダック指数の下げ幅が大きく、東京市場でも主力輸出株中心に売りがかさむ展開。トランプ米政権の通商政策に対する警戒感が根強いほか、原油先物価格が連日大幅に上昇していることも企業の経営コスト上昇につながるとの見方で買い手控え感を助長し、日経平均は一時230円強下落した。しかし、取引時間中に為替市場でいったん円高方向に振れた後ドルが買い戻され、つれて日経平均も先物主導で下げ渋る展開となった。前場10時前後を境に一貫して戻り足に転じ、後場はプラス圏に浮上する場面もあった。業種別には原油高を背景に資源関連などが買われ、空運や金融セクターなどに売りが目立った。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>、キーエンス<6861>が軟調、NTT<9432>も売りに押された。フリービット<3843>が急落、オプトホールディング<2389>も大きく値を下げた。ハイデイ日高<7611>、レーザーテック<6920>などの下げも目立った。ディー・エル・イー<3686>、不二越<6474>、象印マホービン<7965>なども下落した。 半面、ソニー<6758>が売買代金トップで堅調、任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>も買い優勢だった。武田薬品工業<4502>が上昇、村田製作所<6981>、SUMCO<3436>なども上値指向となった。アイビーシー<3920>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>が値を飛ばし、日本新薬<4516>も値を飛ばした。国際紙パルプ商事<9274>、昭和電工<4004>も物色人気を集めた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、東エレク <8035> 、セコム <9735> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、アステラス <4503> 、大塚HD <4578> 、エーザイ <4523> 、キッコマン <2801> 。押し下げ効果は約34円。 東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)金属製品、(3)ゴム製品、(4)輸送用機器、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)その他金融業、(3)保険業、(4)医薬品、(5)情報・通信業。 ■個別材料株 △石油資源 <1662> カナダ・オイルサンドで安定生産操業に移行。 △ソフトフロン <2321> [JQG] AIロボットのウェブサイト開設。 △夢真HD <2362> [JQ] 株主優待制度を新設。 △石垣食 <2901> [JQ] 上場廃止に係る猶予期間から解除。 △サインポスト <3996> [東証M] 大手企業の社内弁当販売にワンダーレジを導入。 △日本新薬 <4516> デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬の有用性を確認。 △ソレイジア <4597> [東証M] 開発品SP-01が中国当局の審査完了。 △シダックス <4837> [JQ] 非開示だった今期経常は10億円の黒字に浮上へ。 △出光興産 <5019> 昭和シェルと来春に経営統合報道を引き続き好感。 △USENHD <9418> 「多言語翻訳表示サービスを開始」との報道。 ▼津田駒 <6217> 上期経常を49%下方修正。 ▼ハイデ日高 <7611> 3-5月期(1Q)経常は6%減益で着地。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイビーシー <3920> 、(2)オロ <3983> 、(3)T&Gニーズ <4331> 、(4)ヨシムラHD <2884> 、(5)日総工産 <6569> 、(6)日本新薬 <4516> 、(7)USENHD <9418> 、(8)テイカ <4027> 、(9)JBR <2453> 、(10)CTS <4345> 。 値下がり率上位10傑は(1)フリービット <3843> 、(2)津田駒 <6217> 、(3)ハイデ日高 <7611> 、(4)シグマクシス <6088> 、(5)オプトHD <2389> 、(6)パイプドHD <3919> 、(7)ランドコンピ <3924> 、(8)レーザーテク <6920> 、(9)パルコ <8251> 、(10)あすか薬 <4514> 。 【大引け】 日経平均は前日比1.38円(0.01%)安の2万2270.39円。TOPIXは前日比4.45(0.26%)安の1727.00。出来高は概算で14億0040万株。東証1部の値上がり銘柄数は725、値下がり銘柄数は1289となった。日経ジャスダック平均は3841.51円(23.38円安)。 [2018年6月28日] 株探ニュース
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