金・銀午前=金は反落、ドル建て現物の持ち直しを受け下げ幅縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は反落。金はニューヨーク高にもかかわらずドル売り一服を受けて軟調となった夜
間の流れを引き継ぎ売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の軟調な足取り
が重石になったがドル建て現物相場が持ち直すにしたがって下げ幅を縮小。銀の商いは
成立しなかった。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が14〜5円安、金ミニが20.0〜
12.0円安、ゴールドスポットが18円高。
 午前11時1分現在の出来高は、金が1万3371枚、金ミニが1820枚、ゴール
ドスポットが2354枚、銀が0枚。
【NY金は米PCEが目先の焦点】
 NY金は米10年債の利回り低下を受けて上昇した後は2050ドル前後での高下が
続いている。27日の取引では浮上したが、28日発表の米1月個人消費支出(PC
E)待ちのなかで持ち高調整の動きが見られたことが背景。昨年12月のPCEは前月
比で0.2%の上昇となったが、今回はこれを上回る0.4%の上昇が見込まれてい
る。一方の前年比は前月に記録した2.6%の上昇を下回る2.4%の上昇、PCEコ
アデフレーターの前年比は前回の2.9%上昇から2.8%上昇へと低下する見込み。
PCEは連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目しているが、FRBが目
標とするインフレ率2%に向けた動きが見られるようであれば利下げ期待を強めること
になりそうだ。
 金先限は日中取引の序盤に9820円まで下落した。ドル建て現物安が圧迫要因にな
った。円相場は1ドル=150.50円台と150円台半ばでこう着した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、上値は重いながらドル高一
服感から買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2029ドル台に下落する場面が
あったが、下値は堅く、2033ドル台に上昇。
 午前11時現在、2033.55ドルで推移。銀は2249セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2037.60ドル、銀が2262セント。

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