LME市況=アルミ・銅は米早期利下げ観測再燃で小幅続伸、ニッケルは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,206.85  + 20.11       2,245.00  + 17.00
    アルミ合金      1,820.00     0.00        1,820.00     0.00
     銅         8,416.00  + 14.50        8,503.50  + 10.00
    ニッケル      17,441.50  -228.00       17,662.00  -234.00
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 アルミ3カ月物は小幅続伸。2224.50ドルで小安く取引を開始し、2208ド
ルで買い支えられた。2月のユーロ圏の消費者物価指数が事前予想を上回ったことが圧
迫要因ながら、2200ドル割れはなく、下値堅く推移。その後、金が2月の米ISM
製造業景況指数が事前予想を下回り、ドル安となったことから暴騰したこと、銅が反落
後に切り返したことなどに支援され、2248.50ドルまで上げ幅を拡大した。
2250ドルを超える上伸力はなく、上げ幅を縮小したが、小高く引けた。
 2月29日の指定倉庫在庫は575トン減の58万9075トン。
 銅3カ月物は小幅続伸。8484.50ドルで小幅安で寄り付いた。2月のユーロ圏
の消費者物価指数が事前予想を上回り、インフレ警戒感などから8427.50ドルま
で軟化。しかし2月の米ISM製造業景況指数が弱気の数字となり、早期の米利下げ観
測の再燃から戻り歩調となった。8534ドルまで上昇したが、2月26日の高値
8545ドルが抵抗線となり、上げ幅を削る動きとなったものの小幅高で引けた。
 2月29日の指定倉庫在庫は1300トン減の12万1375トン。

 ニッケル3カ月物は反落。1万7830ドルで小反落で取引を開始。1万7880ド
ルで戻りを抑えられ、プラスサイドに浮上することなく上値が重い展開となった。2月
終盤の暴騰で高値警戒感、買い過剰感が強く、利食い売り先行もようとなり、2月27
日以来の安値となる1万7200ドルまで下げ幅を拡大した。ドル安を背景に押し目買
いで下値を切り上げたが、200ドルを超える下落で引けた。
 2月29日の指定倉庫在庫は1158トン増の7万3788トン。
今日の材料
・1日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇。
・中国上海総合指数は小幅続伸、11.85ポイント高の3027.02ポイント。
・2月のユーロ圏の消費者物価指数(概算値速報)
 結果 0.6%
 予想 0.5% 前回 -0.4%(前月比)
 結果 2.6%
 予想 2.5% 前回 2.8%(前年比)
・欧州株は軒並み上昇。米国のインフレの鈍化傾向が材料視され、買い優勢。英FTは
 資源株が上昇。独DAXは不動産銘柄が高い。
・2月の米ISM製造業景況指数 47.8 事前予想 49.5 前月49.1
・ドルは対ユーロで下落。ドル円は一時、1ドル=150.70円台まで反発。高値を離れ
 たが、150円台前半で小幅高。ユーロドルは前日のレンジ内ながら1ユーロ=1.0830
 ドル台で堅調にニューヨーク時間の取引を終えた。
・米国株は上昇。ニューヨークダウは90.99ドル高。ナスダック指数は183.02ポイント
 高。
・ニューヨーク貴金属は金主導で上昇。ニューヨーク原油は反発。
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