●週間見通し穀物、過熱感強いが戻りは売られる=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は、トウモロコシ相場が下げ一服後の安値修正を進める展開になった。400セ
ントの節目割れによる目標達成感、ファンド売りの過熱感、期先へロールオーバーの動
きなどが安値修正を促した。急落地合の反動もあり、自立反発が促された。一方、大豆
は戻り売り優勢の展開が続き、下値を切り下げている。引き続き南米産の供給圧力の強
さが警戒されていることに加えて、米国産の輸出停滞もあり、下値模索の展開が維持さ
れた。
 今週は、改めて上値の重さを確認する展開になろう。ファンドの売りポジションには
過熱感が強いため、今後も繰り返し自立反発的な動きは想定される。ただし、需給緩和
評価は根強く、戻り売り優勢の地合に修正を迫ることは難しい。ファンドの本格的なシ
ョートカバーを誘うのは難しいだろう。大豆に関しては輸出低迷が続くこともネガティ
ブ。自立反発をこなしながらも、安値限界を探ろう。南米産の天候相場終了、北米の天
候相場開始、現物市場の安値拒否といった動きがみられるまでは、下値不安が維持され
る。
 予想レンジは、トウモロコシが410〜435セント、大豆が1120〜1170セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。