●週間見通しゴム、株高環境が続く間は上振れリスク=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は300円水準で売買が交錯する展開になった。株高・円安連動の買いが一服
し、調整売りが上値を抑えた。しかし、株高環境が維持される中で押し目での物色意欲
も強く、大きな値動きには発展しなかった。高値ボックス気味の相場展開になってい
る。タイ北部で天候不順も報告されるが、特に天候リスクを織り込んでいくような動き
はみられなかった。集荷量は安定し、JPXゴム相場のサヤもフラット状態になってい
る。
 今週も上振れリスクを抱える。ゴム需給よりも株価や円相場の動向が重視されている
以上、特に株高環境が維持されると上値追いの展開になりやすい。日経平均株価のボラ
ティリティが高まっているが、株価との連動性を断ち切るか、株高そのものが一服する
までは、上値切上げのリスクがある。300円の上は目立った抵抗線が見当たらない。
ただし、上海ゴム相場はボックス内での値動きに留まっており、需給環境には目立った
買い材料が見当たらない。あくまでも短期投機筋主導の投機的な値上りとの理解が求め
られよう。株価急反落といった動きがみられると、容易に値を崩す可能性がある。
 予想レンジは295〜310円。
(マーケットエッジ・小菅 努)


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