NY原油市況=続落、米利下げ開始時期の不透明感が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/04     78.74       79.49       77.52       78.15        - 0.59
  2024/05     78.19       78.64       77.05       77.41        - 0.76
  2024/06     77.51       77.95       76.55       76.82        - 0.79
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     770,402              865,587             1,622,921    ( - 11,765)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/04     260.65    - 4.07
                            2024/05     256.21    - 3.51
         改質ガソリン       2024/04     253.28    - 5.29
                            2024/05     252.27    - 5.42
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.76〜0.59ドル安。その他の限月は0.79〜0.56ドル安。
 2月の米総合購買担当者景気指数(PMI)・確報値は速報値から上方修正されたほ
か、2月の米ISM非製造業景気指数は景気判断の分岐点である50を引き続き上回っ
て推移しており、米経済が全体として堅調であるとみられるなか、米利下げ開始時期の
不透明感が相場を圧迫した。米利下げ開始の遅れによる景気悪化や、石油需要の下振れ
が警戒されている。6日にはパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の証言が控
えている。
 イスラエルと武装組織ハマスの停戦協議が続いているが、特に成果が伝えられること
なく、ラマダン(断食月)が迫っていることはリスク要因。イスラエルのネタニヤフ政
権は、人質が解放されなければ、パレスチナ自治区ガザ南部のラファへ侵攻すると警告
している。ラマダンは3月10日から始まる。
 時間外取引で4月限は上値が重く、通常取引開始を控えて77.52ドルまで下落し
た。通常取引が始まると買い戻しが優勢となり79.49ドルまで上げたが、プラス圏
での推移は一時的。マイナス圏へ押し戻されて引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。原油安に連動した。
今日の材料
・ヌーランド米国務次官が数週間以内に辞任の意向
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル増
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